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報国寺[画像提供:tuchong.com]

北京市西城区報国寺前街1号に位置する報国寺は北に位置して南の方に向いており、主な建物はいずれも南北方向の中軸線に建てられている。元々は門が七つある構造だったが、あとから毗盧閣ができ、高さ「三十六級」の建築になった。毗盧閣には宝冠をかぶり、緑の垂れ絹をまとい、梵字入りの円盤を手に持っている、高さが一尺ほどの磁器の観音像がある。この観音像は神宗時代の「景德鎮」の磁窯から貢物であり、「旧都八宝」の一つに数えられ、「窯変観音」と呼ばれる。

また、報国寺には、嘉慶六年に描かれた絵巻『五彩天尊仙女』や、成化二年の御制碑や、乾隆二十一年の御制重修報国寺詩碑などが保存されている。これらの文化財は「北京市重点保護対象文化財」にも指定されている。康熙十八年、北京に大地震がおこり、報国寺の大半の建築が地震で崩れたが、乾隆十九年に再建された。再建に際して、報国寺は「大報国慈仁寺」に改名された。かつて有名であった「書市」は瑠璃廠の書市の繁栄により一度衰えていったが、今、報国寺は再び数百年の文化を受け継ぎ、書市の文化を広めていっている。