26日の第1回世界地理大会において、「世界科学技術イノベーションセンター発展指数2022」が初公開された。報告書によると、北京市と上海市がトップ10の先頭集団に入り、中国の20都市が世界総合トップ100に入った。

大国間の科学技術をめぐる競争がさらに激化し、科学技術イノベーションが世界の戦略的駆け引きの主戦場になっている。世界的な影響力を持つ一連の科学技術イノベーションセンターの建設加速は、中国の世界科学技術強国の建設、イノベーション駆動発展戦略の実施加速の必然的な選択肢だ。

報告書によると、世界科学技術イノベーションセンターの分布は、欧州・北米・アジア太平洋の鼎立構造を呈している。総合トップ100のうち34カ所が欧州、30カ所が北米に、29カ所がアジア太平洋にある。

総合ランキングの入選都市を見ると、サンフランシスコ・サンノゼが総合1位で、3項目でトップと圧倒的な強さを示した。北京はボストンを抜き総合5位で、科学研究の世界的なけん引力という項目でトップになった。上海はトップ10に入り、世界科学技術イノベーションセンターの先頭集団に入った。中国の5都市がトップ30に、20都市がトップ100に入り、数では米国に次ぐ2位となった。

中国の第14次五カ年計画は、北京市、上海市、粤港澳大湾区が国際科学技術イノベーションセンターになることを支持し、条件を備える地方が地域科学技術イノベーションセンターを建設することを支持すると明確にした。中国から今回世界総合トップ100に入った20都市のうち、半数が京津冀、長江デルタ、粤港澳大湾区に位置する。

また産業変革の世界的な駆動力という項目で、中国の6都市がトップ30に入った。これは実体経済が支える中国の科学技術イノベーションセンターが、世界の産業変革の駆動、世界の技術イノベーションの策源の面で重要な力を発揮したことを意味する。