北京市の南東に位置する北京市ハイレベル自動運転モデルエリアは、設立からまだ3年足らずだが、すでに都市をイノベーションの場に変え、最新鋭、最流行、最先端の自動運転シーンを次々と実現している。

自動運転のイメージ図(画像提供:VCG)
北京市ハイレベル自動運転モデルエリア活動弁公室がこのほど発表した「2022年北京市ハイレベル自動運転モデルエリア建設発展報告」によれば、一連の政策革新、技術イノベーションの推進により、モデルエリアは2年連続で中国都市インテリジェント・コネクテッド・カーの競争力ランキングで1位となった。2023年3月時点で、モデルエリア内のテスト企業は19社、ネット接続した車両数は578台、累計自動運転距離は1,449万キロメートルに達した。モデルエリアにはすでに百度(バイドゥ)、小馬智行(ポニー・エーアイ)、商湯科技(センスタイム)などのトップ企業が集まっており、北汽集団、アウディなどの自動車メーカーはすでに率先して恒常性テストを展開し、ダイムラー、BMW、一汽集団、フォード、理想(リ・オート)などの企業もテストを推進している。
新しい運用シーンの導入は北京の政策に恵まれた。2020年9月、北京市は世界初のネット接続クラウド制御型のハイレベル自動運転モデルエリアの建設を正式に開始した。数ヶ月後、モデルエリアを頼りに、北京市インテリジェント・コネクテッド・カー政策先行区を設立し、新技術、新製品、新モデルの応用と普及を支援した。政策体系の面では、累計10の代表的な業界管理政策を発表した。
ここ数年、同モデルエリアは核心部分の自主革新に焦点を当て、科学技術成果公募型制度を利用して、国産化MEC設備を研究開発・生産し、設備のコスト削減を実現した。さらに、企業と共同で分布式計算力プラットフォームを研究・開発し、専門的で利便性の高い産業イノベーションパークとインキュベーターを作り上げている。自動運転都市は急速に現実となりつつあり、具体的には以下の一連の事実に示されている。自動運転乗用車がすでに無人化・商業化を実現し、延べ134万人以上にサービスを提供していた。無人配送サービスは累計130万回以上、無人販売車は累計250万回以上のサービスを提供した。同モデルエリアがバス、宅配車などと連携して小規模の応用シーンを実現した。スマート交通分野では、300カ所以上の信号制御交差点の改良を完了し、道路情報サービスの一日平均利用者数が2万人を超えた。
現在、同モデルエリアは3.0段階への拡張建設を進めている。3.0段階では、各100平方キロメートルを実施エリアにして、異なる地域、異なる基礎条件における建設モデルを重点的に模索し、段階的に同モデルエリアの建設管理経験の成果を北京市全体に複製・普及させていくことを目指している。
(情報提供:北京日報)