現代的サービス業
先進的製造業
業界をリードする「高精尖」産業
両業融合
北京のサービス業界の業界規模は長年にわたって全国の大都市の中で1位をキープしている。北京はサービス貿易の革新的試行という任務の実現に向けた促進に伴い、 同市のサービス貿易の発展の原動力がいっそう強化された。サービス業の拡大と開放に向けた重点分野における投資誘致の割合が全体の8割を超え、サービス貿易の 貿易総額に占める割合が全国で上位をキープし、グローバル化、ハイエンド化、集積化、融合化といった発展の特徴が日増しに明らかになり、「北京サービス」の 国際的影響力が日に日に高まっている。
2024年,第三次産業の付加価値額は4兆2499億9000万人民元で、前年比5.1%増加し、市のGDPの85.3%を占めた。
2024年、北京市の金融業の付加価値額は前年比7.6%増の8154億2000万元に達し、全市の経済成長率を1.3ポイント押し上げた。
主要産業の支える役割が際立つ
電力・熱生産及び供給産業の付加価値額は前年比6.5%増
医薬品製造業の付加価値額は前年比1.5%増となった。
自動車製造業の付加価値額は16.4%増
コンピュータ、通信及びその他の電子設備製造業の付加価値額は前年比21.4%増となった。
北京市の10大「高精尖」産業はいずれも1000億元規模を突破した。次世代情報技術産業クラスターの生産額は3兆元、インテリジェント製造設備産業クラスターは5000億元を突破した。
製品別では、風力タービンが68.8%、液晶ディスプレイ・モジュールが39.2%、新エネルギー自動車が35.6%、医療機器・装置が26.7%、それぞれ増加した。
現段階で、北京市は「高精尖(ハイレベル・精密・先端的)」産業に照準を合わせ、次世代情報技術、科学技術サービス業の2つの1兆元規模の産業クラスター、 医薬・ヘルスケア、スマート設備、人工知能、省エネルギー・環境保全、集積回路の5つの1千億元規模の産業クラスターを育成・形成しているほか、金融などの 現代的サービス業の発展の優位性が際立っている。
重点分野
人工知能(AI)丨先進的通信ネットワーク丨超高画質動画と新型ディスプレイ丨インダストリアル・インターネット丨インターネットセキュリティと 情報技術応用革新産業 北斗丨仮想現実
重点展開エリア
海淀区丨朝陽区丨北京経済技術開発区
発展目標
2025年までに次世代情報技術産業の営業収入2兆5000億元を目指す
重点分野
研究開発・設計、検証検査及びエンジニアリングテクノロジーサービス、創業インキュベーション、技術転換及び科学技術金融サービス、 知的財産サービス及び科学技術コンサルティングサービス
重点展開エリア
中関村科学城丨懐柔科学城丨未来科学城北京経済技術開発区丨北京副都心
発展目標
2025年までに科学技術サービス業の営業収入1兆2500億元超を目指す
重点分野
革新的医薬品丨新型医療機器丨新型ヘルスケアサービス
重点展開エリア
北部地区(昌平区、海淀区)丨南部地区(大興区、北京経済技術開発区)
発展目標
2025年までに医薬・ヘルスケア産業の営業収入1兆元を目指し、うち医薬品製造の営業収入4000億元を達成する
重点分野
スマートロボット及び自動化プラント丨知能化特殊設備丨スマートマニュファクチャリングシステム・ ソリューション丨スマートデバイス航空・宇宙丨軌道交通
重点展開エリア
北京経済技術開発区丨昌平区丨房山区など
発展目標
2025年までにスマートマニュファクチャリング及び設備製造産業の営業収入1兆元を目指し、 うちスマート設備の営業収入3000億元を達成する
重点分野
インテリジェントコネクテッドビーグル(ICV)完成車丨インテリジェントコネクテッド施設 及び基幹部品丨スマートモビリティサービス
重点展開エリア
北京経済技術開発区丨順義区丨房山区など
発展目標
2025年までに自動車産業の生産額7000億元突破を目指し、インテリジェントコネクテッドビーグル (ICV)(L2レベル以上)の普及率80%を達成する
重点分野
水素エネルギー丨スマートグリッド及び先進的エネルギー貯蔵丨グリーンマニュファクチャリングシステム・ ソリューション丨スマート化省エネ・環境保全総合サービス
重点展開エリア
昌平区丨房山区丨大興区など
発展目標
2025年までにグリーンエネルギー及び省エネ・環境保全産業の営業収入5500億元を目指す
重点分野
独自の突破と協同発展を重点とし、設計・製造・設備・材料を統合した集積回路産業革新の高地を築き、国際的競争力を有する産業クラスターを構築する
重点展開エリア
北京経済技術開発区丨海淀区丨順義区
発展目標
2025年までに集積回路産業の営業収入3000億元を目指す
次の段階として、北京市は企業技術センターによる優秀企業の育成・選抜、産業基盤の構築、体制革新に向けたプラットフォームの構築、 パイロットテスト・検証の加速、応用シーンの構築という5つのプロジェクトを通じて、「1000社の優秀企業、100件の基盤構築プロジェクト、 10分野の重点プラットフォーム」を核心とする産業科学技術の独自のイノベーション体系を構築する。
2025年までに、500カ所の「高精尖」産業優秀企業技術センターを構築し、30の対外依存度が高い重要技術のブレークスルーを達成する
2030年までに、1000カ所の「高精尖」産業優秀技術センターを構築し、100の対外依存度が高い重要技術のブレークスルーを達成する
先進製造業と現代的サービス業の深い融合
現段階で、北京市は全国両業融合の試行的取組として「 一園五企」の計6つのパーク及び企業を育成しており、一連の両業融合の典型的な発展モデルをおおむね形成している。
一園=1カ所の産業パーク
大興バイオ医薬品産業基地
「新薬スクリーニング——動物実験・臨床試験——研究・登録・販売」の産業チェーンをおおむね形成する
五企=5社の企業
北京全路通信信号研究設計院
「製造+サービス」の新業態を構築する
北京小米移動軟件有限公司
「インターネット+産業+金融」モデルでモノのインターネット(IoT)のエコシステムを構築する
北汽福田汽車股份有限公司
自動車産業チェーンの川上・川下の資源を統合し、アフターマーケット事業プラットフォームを構築する
有研科技集団有限公司
北京機械工業自動化研究所
10カ所の市級「両業融合」モデルパークと100社の市級「両業融合」試行企業を育成する
北京市の特色を生かした「両業融合」の新体制、新モデル、新業態を数多く形成させる
一定規模以上の製造業企業のデジタル化とスマート化に向けたモデル転換とアップグレードをおおむね実現する
「両業融合」の発展レベルと融合レベルを大幅に向上させる