北京市の新型コロナウイルス感染症の予防・抑制の状況を説明する第320回記者会見が4月30日に行なわれた。北京市衛生健康委員会の李昴副委員長が、「5月5日からの常態化したPCR検査の取り組みを安定的に秩序よくしっかりと行なうため、人員の分類に基づいて、PCR検査について具体的に次のことを要求する」と述べ、以下の点を通達した。

(1)宅配便、流通業務、ホテル、交通輸送、内装工事・貨物積み卸しの5つのリスク産業に従事する人員、医療機関、学校、介護施設、小規模の薬局・クリニックの4つのリスク地点にいる人員、指定医療機関と隔離場所の周辺、入国時に利用する通関地・空港の周辺、都市部と農村部の境界エリアおよび都市の中の村落エリアの3つのリスクエリアにいる人員、これに20種類の重点対象者を合わせた人員に対し、既存の規定に基づき、常態化したPCR検査によるスクリーニングを実施する。

(2)北京にある党・政府機関、企業・事業機関などにいる人員は、毎週1回PCR検査を受ける。

(3)人員が外部から北京市に入る・戻る場合は48時間以内のPCR検査陰性証明と(北京市の健康状態確認プログラムの)「北京健康宝」の「緑コード」を提示しなければ交通機関を利用することはできず、北京市に到着してから24時間後・72時間以内にPCR検査を1回受けなければならない。北京に戻って通勤をする人員は最初に北京に入る・戻る時に48時間以内のPCR検査陰性証明を提示しなければならず、それ以降に北京に入る・戻る時には毎回7日以内のPCR検査陰性証明書を提示しなければならない。

(4)北京市の域内にいるその他の人員は、毎週1回PCR検査を受ける。 5月3日より、市民のPCR検査は無料になり、かかった費用は財政予算と医療保険基金が共同で負担する。