Health Kit（ヘルスキット、中国語：北京健康宝）の最新バージョンがこのほどリリースされた。

最新バージョンのトップページに表示されるお知らせの内容が変更され、「中国本土以外の方に限りHealth Kitを使用できる」ことが明示されている。ミニプログラムHealth Kitのログイン画面には「国又は地域」のオプションが追加され、通行証明書を選択する際、香港・マカオ・台湾の同胞は出入境証明書でログインし、証明書の種類からパスポートのオプションがなくなる。また、外国人の方はパスポートでログインする。

Health Kitの最新バージョンは、北京健康宝の機能と一致している。香港・マカオ・台湾の方及び外国人の方は1回のスキャンで、個人の健康状態、PCR検査結果、ワクチン接種状況が表示され、画面にユーザーが受けたPCR検査の最新結果とその結果が出された日から当日までの日数が表示され、日数の計算はPCR検査結果が出された時間から起算される。また、最新バージョンでは従来のユーザーのワクチン接種ステータスを「接種記録：なし」「基礎免疫：未完了」「基礎免疫：完了」「強化免疫：完了」といった4種類に区分した。

微信（WeChat・ウィーチャット）と支付宝（Alipay・アリペイ）の2つのプラットフォームで、Health Kitと紐付けた個人の携帯電話番号が異なる場合は、2つの携帯電話番号でそれぞれ行動履歴の照合を完了させる必要がある。なお、携帯電話番号の紐付け変更機能が追加された後、Health Kitユーザーは個人センターで番号の紐付け変更ができる。具体的な方法については、すでに紐付けされた携帯電話番号は、当該番号の紐付けを設定したプラットフォームで紐付け変更を行う必要がある。つまり、微信で紐付けされた番号は微信で紐付け変更を行い、支付宝で紐付けされた番号は支付宝で紐付け変更を行う。使用しない携帯電話番号は、紐付け変更を行った日から14日以内に行動履歴の照合を行う必要がある（灰色で表示され、失効までのカウントダウンが表示される）。14日後に当該番号は完全に失効し、行動履歴の照合は不要になる。

また、最新バージョンでは「ポップアップ」の最適化が行われ、北京市外の通勤標識が追加された。

4種の北京健康宝ポップアップ詳細解説及び解除法

ポップアップ①：14日間以内に、中国本土の新型コロナウイルス感染者1名以上いる県（市・区・旗）を訪れたことがある方

*本人が北京市外にいる場合は、北京に入ることを一時見合わせるよう要請しております。北京市に入る条件として、現滞在地で14日間連続で本土の新規感染者が増加しなかった、あるいは滞在地域が低リスク地域判定となった、又は本人がその地域を離れて14日以上経過した、以上の条件いずれかを満たしている場合、「健康宝（Health Kit）」を通じて「緑のコード」の復旧を申請し、北京に入ることができます。

*本人が既に北京市内にいる場合、直ちに居住するコミュニティ、村、ホテル又は所属する機関（学校、工場、工事現場など)に報告する上、防疫措置を遵守してください。報告義務を果たさなかった場合、14日以内に感染症関連地域での滞在歴がない条件が満たされ次第「ポップアップ①」を解除可能となります。

（注意：自発的にPCR検査を受ける場合、「ポップアップ①」自動解除不可となります。）

ポップアップ②：中国入国後の隔離期間中の方

*北京市での入国防疫措置の要求に従い、隔離・防疫措置の遵守をお願いしております。

*「ポップアップ②」は、入国後、隔離期間満了後の翌日、自動的に解除されます。

ポップアップ③：高感染リスク層との接触歴あり（北京市内外における感染症リスクのある地域、具体的な場所、人員などについて、14日間の行動履歴において関連があり）、関連部門によるリスク評価を受ける必要がある方

*本人が北京市内にいる場合、直ちに居住するコミュニティ、村、ホテル又は所属する機関（学校、工場、工事現場など)に報告し、関連部門によるリスク評価を受けてください。リスク評価結果に感染リスクがきわめて低いと判定されますと「ポップアップ③」解除可能となります。なお報告義務を怠った場合、関連する感染リスクがコントロールできた、又は滞在歴調査によって感染リスクが排除された時のみ、「ポップアップ③」解除可能となりますのでご注意ください。

（注意：自発的にPCR検査を受ける場合は、「ポップアップ③」自動解除不可となります。）

*本人が北京市外にいる場合、北京市に入ることを一時見合わせてください。関連する感染リスクが排除され、14日間以内に感染症例のある県（市・区・旗）での滞在歴がないその他の北京市に入る（戻る）規定を満たしてから、健康宝を通じて「緑のコード」の復旧申請可能となります。

ポップアップ④：防疫措置で指示された時間帯にPCR検査を受けていない方

*以下の場合を含みます。

・北京に入った（戻った）後の場合（72時間以内）

・近くに解熱剤・咳止め・抗ウイルス・抗生物質（抗菌薬）の「4種類」の医薬品を購入した場合（72時間以内）

・発熱などほか11種類の症状が確認でき、クリニックなどの末端医療機関で受診した場合（72時間以内）

・従事している職業に関連要求があるなど、その他防疫規定にある場合

*健康宝で規定されている時間内でPCR検査を受けることができずかつ有効なPCR検査結果が照合できなかった場合、直ちにPCR検査を受けてください。PCR検査の陰性証明が確認でき次第、「ポップアップ④」は自動で解除されます。「ポップアップ④」自動で解除されなかった場合、検査結果のアップロードに不具合が生じている可能性がございます。直ちにPCR検査機関に問い合わせてください。

（情報提供：首都の窓、北京日報）