現在、北京では7年前に改訂された鉄道交通標識地方標準が適用されている。乗換駅の増加や運航組織形態の多様化に伴い、駅内外の状況が複雑化し、旧版の標準では市民のニーズに応えられなくなっている。

乗客により詳細、より科学的で規範的な案内を提供するため、北京は地下鉄の標識システムに対し、更新を行う予定。現在、北京市の軌道交通における旅客輸送標識の地方標準の最新バージョンは、オンラインで意見公募を行っている。新バージョンでは、乗換え案内がより明確になり、乗客により正確な案内提供を可能にしたほか、多目的トイレ、授乳室、AED設置箇所や車両番号、複数路線共同運行などの標識を増設した。なお、郊外(市内)鉄道、路面電車もこの標準に準拠することが可能。

2021年8月26日、ユニバーサル・リゾート駅構内、乗換案内ための各種標識が掲出

最近、北京市交通委員会が制定した地方標準『公共交通旅客輸送標識 第2部:都市軌道交通』(意見募集稿)が完成され、オンラインで意見公募が行われている。乗換通路の標識簡素化、「出口の周辺情報標識」の公共交通情報、距離、範囲の明確化、標識に含めるべき「駅周辺案内図」の情報特定、発着時刻表の追加などが各方より提案されている。

今回の意見募集稿により、北京の鉄道交通駅構内の一部のサービス施設には、標準化された明確で統一した標識が適用されるようになる。

多目的トイレ(例)

授乳室(例)

呼出しボタン(例)

AED設置箇所(例)

バリアフリーマップ(例)

駅構内図(例)

駅周辺案内図(例)

現在、北京鉄道交通網のいくつの路線では、すでに複数路線共同運行が実施されている。または、新バージョンでは、現状を踏まえ、複数路線共同運行用の標識も新たに追加されている。

車両番号(例)

複数路線共同運行・駅名(例)

複数路線共同運行・乗車案内(例)

以前の地方標準に比べ、新バージョンでは、北京鉄道交通の関連規定に詳しくない乗客でも内容を理解しやすいよう、注意書きの内容が更新、調整されている。

飲食禁止(例)

スピーカー禁止(例)

(情報提供:新京報)