5月28日、2023中関村フォーラムのパラレルセッションである「世界先端インキュベーターフォーラム」が北京で開催された。数名の国内外の著名なインキュベーター元責任者たちが円卓対話を行い、中関村がすでに起業インキュベーション「4.0」時代に突入し、ハードテクノロジーによるイノベーション起業が新しいブームになりつつあるとの見解を示した。

北京日报800.jpg

2023中関村フォーラム(写真提供:北京日報)

フォーラム会場で、中関村は全世界および未来に向けて、ハードテクノロジーによる起業イノベーションに関する提案を3つ発表した。1つ目は、開放的、協同的、共有的なグローバルインキュベーションサービスネットワークを設立し、多角的、多次元的な協力を通じてハードテクノロジーによるイノベーション起業を推進し、共に人類の美しい未来を創造すること。2つ目は、世界中の様々な分野に属するハイエンド人材がインキュベーション業界に参入することを支援し、共同でベンチマーク・インキュベーターを構築し、多種多様なイノベーション主体と要素を吸収して深く参与させ、持続的にハードテクノロジーの新しいインキュベーションモデルを模索し、共同でハードテクノロジーによるイノベーション起業の新たなブームを引き起こすこと。3つ目は、ハードテクノロジーインキュベーションの最先端トレンドに関する研究に注力し、インキュベーターの専門化、価値化、国際化の発展を導き、共同で新たな分野や市場を開拓し、グローバルな高精尖(ハイエンド・精密・先端的)産業の発展と未来産業の育成を支え、新たな原動力と優位性の形成を加速させること。

フォーラム開催期間、G20起業研究センターと北京師範大学経済・資源管理研究院が共同で、インキュベーションの潜在力、成果、実態などの観点からイノベーション起業都市を総合的に評価する「世界都市スタートアップインキュベーション指数」を発表した。

評価の結果から見ると、スタートアップインキュベーション指数の総合得点でトップ10にランクインしたのは、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、北京、ボストン、深セン、上海、東京、ロサンゼルス、シカゴの10都市で、その中に、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、北京がトップ4として明らかな優位性を示した。

中国国内都市のスタートアップインキュベーション指数の得点から見ると、北京、長江デルタ都市群、そして粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)が中国の起業インキュベーションの中心地となっており、特に北京は半数の具体的な指標において全国をリードしていることがわかった。

(情報提供:人民網-人民日報)