北京メディアセンターが主催するシリーズイベント「2022国内外メディアツアー〜ダブル・オリンピック・シティー(夏季・冬季両大会を開催する都市)・北京の素顔」が、2月12日、北京商務中心区(CBD)にあるハイエンドデパート・SKP-Sを舞台に開催され、国内外29社から52人の記者が参加した。SKP-Sは、「デジタル・アナログ・フューチャー」をコンセプトに、未来感とSF感に満ちた没入型のショッピング空間で、世界のファッション小売業界をけん引するSKP-Sのイノベーションを体感してきた。
「SFの世界」の雰囲気はデパートに入った瞬間から濃厚に漂ってくる。記者たちは「未来農場」の中にいる羊たちの群れにびっくり。この羊たちは人工知能(AI)によって複製され、ここで穏やかに草を食べ、時折鳴き声をあげていた。
4フロアからなるSKP-Sは、各フロアに人類が宇宙探索に使用している宇宙船の名前が付けられており、さまざまなインタラクティブ装置やインスタレーション(装置芸術)を駆使し、買い物を「没入型探索体験」へと変えている。「未来農場」は、1階のコンセプトである「TERRA(人工衛星テラ)」=大地、陸地をテーマにしたインスタレーションそのものだ。
2階のコンセプトは、「EXPLORER(人工衛星エクスプローラー2号)」=探検家。450羽のペンギンの電動ぬいぐるみで構成された「ペンギンのマジックミラー」は、ペンギンの群れに鑑賞者が近づくと、すべてのペンギンがくるりと回ってそちらを向く。こちらを向いたり、あちらを向いたり、くるくると回るたびにおなかの白い羽毛が見えたり、それ以外の黒の羽毛だけになったり。一斉に同じ方向を向いて回転するたびに白と黒のコントラストが変わるのが印象的だ。
3階のコンセプトは「DISCOVERY(スペースシャトル・ディスカバリー)」=発見。「火星」をテーマとしており、まるで人類の火星への入り口のような、独特の「未来世界」を表現している。
さらに、4階のSKP T-10には、文化芸術展示スペース「T-10 Gallery」があり、現在は、過去40年にわたるストリートカルチャーの歴史を網羅したエキシビション『Style in Revolt』を3月20日まで開催している。
SKP-Sは、2019年12月12日に正式開業。建築面積は2万平方メートルに達し、500近くのファッションブランドが出店する、テクノロジーとアートとファッションを結合させたまったく新しいコンセプトの高級デパートだ。従来のデパートと比べ、SKP-Sは、空間づくり、消費体験、ブランド集積などの点で独自性が高く、「未来農場」などのテクノロジーやインスタレーションと、国内外の有名ブランドのコンセプトショップなどが没入型のショッピング空間を醸成し、従来の小売業の経営モデルを再定義し、世界のファッション業界から大いに注目を集めている。(取材・原稿:趙雲莎)