新型コロナウイルス感染症対策の要求に基づき、北京市博物館の屋内展示室は一時的に閉鎖されたが、バーチャル博物館は通常通り開館しており、24時間ノンストップで北京の物語を伝えています。千年を一目で見つくし、時代の流れを味わいましょう。
ショーケースのガラス越しに、宋代の「人馬図」を目の前に敷き詰めておく必要はなく、綿々とした馬のたてがみがはっきりと見えます。人ごみからちらっと見ることではなく、貴重な青銅器「何尊」をめぐり、360度パノラマで「邪魔なし」の鑑賞をします。2020年12月17日、月探査機「嫦娥5号」の帰還モジュールが無事に着陸し、重さ1731グラムの月サンプルを持ち帰りました。月面サンプル001号は、中華民族の宇宙の夢について語り合っています。オンラインでは、現実にはあえて考えないようなことが現実になりつつあります。これを機会により多くのものを見聞きするだけでなく、文化財と対話することもできるようにしました。新たな観覧モードが始まります!
■故宮博物院
総計90のオンライン展示ホールが見学可能
貴重な青銅器「何尊」は、「中国」という二つの漢字が銘文に刻まれていました。最も早い記録となっており、現在に至るまで三千年ほどの歴史を持っています。「方罍の王」と呼ばれる皿方罍が約百年ぶりに故国へ帰り、数多くの人を感動させました。1400年余り前の「胡人」が、ラクダに乗って胡麻餅をうまそうに食べてきました。また、南宋の時代に人々が丹念に観測・記録した1400個余りの星など、いろいろな没入式の展覧会が「何以中国」のオンライン展示ホールで観賞できます。「文華殿」に足を踏み入れれば、全国30カ所の博物館から集められた130点以上の宝物を間近に見ることができます。
バーチャル博物館では時間にゆとりがあり、数きれない「パラレル展示ホール」が開かれるようになりました。
文華殿で開催された「林下風雅」という展覧会では、歴史上の人物が、もはや名前ではなく本人でも見えるようになりました。ほら、李白がその召使いとともに、雲霧を取り集めており、「日飲清泉臥白云(日々きれいな湧き出した水を飲んだり、白い雲に寝そべったりすること)」を求めています。「菊を采る東籬の下」という名句は時代を超えて語り継がれているが、陶淵明が菊を採って花香を嗅ぐ姿はあまり見られません。『愛蓮説』は誰でも数行が暗唱でき、周敦頤と蓮の花の「記念写真」も展示されています。ほかにも『廟堂儀範』『大美中国』など定番の展覧会もオンラインで出合えます。
午門展示ホールでは、敦煌で見つかった簡(書物・手紙類)や唐朝の胡騰舞の銅俑など188点の文化財、70点余りのハイファイのデジタル化した壁画の複製などが展示されており、観客が「飛天」の様子を再見したり、職人の工夫を読んだりすることができます。『丹宸永固:紫禁城創建600周年』という特別展が開催されており、400点余りの文化財とともに、600年前の時代を遡りましょう。
また、紫禁城のランドマークである太和殿、乾清宮、養心殿などにも「足を踏み入れ」、最も頼りになる歴史的物語を目にし、古代建築について学ぶことができます。それに、多くの宮殿では360度パノラマで鑑賞が可能になり、マウスを動かすと、高く掲げられた扁額も近くまで手を伸ばすことができ、じっくりと観察することができます。
ウェブページのクラウド展示ホールを含め、故宮はアプリや微信(WeChat)のミニプログラムなどを通じて7×24時間の博物館を打ち出し、故宮にある90カ所のオンライン展示ホールが2015年から通常通り開催されています。
展示ホールの入り口:
1. スマートフォン向けアプリ「故宮展覧」
2. 故宮公式サイトのトップページで「展覧」をクリックしてアクセスできます。
■中国国家博物館
オンラインで中国文化を体験する
メーデーを前に、中国国家博物館が収蔵した明・清時代の肖像画展が一般公開され、国家博物館が収集した逸品の中から、50点(セット)余りの明・清時代の肖像画が展示されています。王室、明臣、名士、閨閣、女容など、幅広い題材を扱っています。康熙書房座像、杜甫採薬図、追歓得禄図などの絵に描かれた古人は、顔をしかめたりほころばせたりする様子がオンライン展示を通じてはっきりと映し出されています。明、清時代の儀式や官制、風俗、衣装などの豊かな意味合いを知ることができます。
最近開催された新しい展覧会のほか、携帯電話の画面を通して名作を振り返り、中国古代の飲食、服飾、貨幣、銅鏡などの文化を旅することができます。
中国国家博物館のオンライン展示ホールで、「中国古代食文化展」が同時に開催されています。240点(セット)以上の文化財が食卓からブースに、観客を引き連れて俗世間の暮らしをゆっくりと味わっています。良渚文化時代の炭化米、商代の青銅製の食器から、新疆トルファンで出土した唐代の菓子、清時代のひょうたん型絵付食器まで、展覧会は食材、器具、技芸、礼儀などさまざまな角度から中国の味を伝えています。
「中国古代銅鏡文化展」のウェブページのリンクをクリックすると、マウスの移動とともに、数多くの精巧で美しい銅鏡を通し、中国古代文物の発展の脈絡をつなぐことができます。収集した数千点の銅鏡と関連する化粧用品、また260点(セット)以上の青銅器の鋳造に用いられた陶製型持ちが展示されています。
文化あふれる中国古代展のほかに、科学技術が充分に具現される没入型の宇宙飛行展に参加できます。「月面サンプル001号・中華宇宙の夢の証」という展覧会では、月探査機「嫦娥5号」が月球から持ち帰った「お土産」の月の土壌を手もなく見ることができます。それに、40点余りの月探査プロジェクト関連の科学技術実物があり、広大な宇宙の中でバーチャルツアーできるようになります。
展示ホールの入り口:
中国国家博物館公式サイトのトップページで「展覧」をクリックすると、「最新の展覧会」「基本陳列」「オンライン展示ホール」に中国古代の食文化、明清時代の肖像画などが鑑賞できます。
■北京芸術博物館
万寿寺にある北京芸術博物館は、約10万点の芸術品を所蔵しています。近年、古い建物を修繕するために閉館されており、博物館の再開を心待ちにしていた観光客も少なくないでしょう。実は、芸術博物館のオンライン展示ホールは一度も停止したことがなく、「万寿寺の歴史沿革展」「明・清時代の工芸品展」「明・清時代の仏像展」などの常設展示が通常通り開催されているだけでなく、「中国明清時代の女性生活展」「清時代の皇室書画芸術観賞」などのバーチャル展も開催されており、観客が展示会を期待する「渇き」が癒されます。
展示ホールの入り口:
北京芸術博物館公式サイトのトップページで「展覧」をクリックすると、「常設展示」「バーチャル展示」「展示回顧」などのモジュールで見学できます。
■古代建築博物館
オンラインで皇室の「一亩三分地」を見学
常設展の「先農壇の歴史文化展」「中国古代建築展」では、先農壇の古代建築群をオンラインで見学し、「北京・天津・河北の古代建築文化展」「北京先農壇の耤田物語」など年間の定番展示もオンライン展示ホールで登場する予定です。
展示ホールの入り口:
北京古代建築博物館公式サイトのトップページで「展示」をクリックすると、「常設展示」「臨時展示」「バーチャル展示」のいずれかを選んで見学できます。