2023年北京チューリップ文化祭が4月4日、北京国際鮮花港・蝴蝶館で開催された。今年のイベントは6つの展示エリアが設けられ、チューリップの展示面積は18万平方メートル余りで、150種類以上の品種が展示されるほか、ヒヤシンス、ラッパスイセン、観賞用ネギなど300万株以上の球根の花も展示され、過去最大規模となる。

今回のチューリップ文化祭の会期は、清明節と「メーデー」連休をはさみ、5月8日まで続く。

摄影:喻珂900x600.jpg

チューリップ(撮影:喻珂)

今回の文化祭では初のチューリップクラウド花展が開催され、「北京花卉」産業チェーンデジタルプラットフォームの機能を発揮し、「花卉+デジタル経済+生活シーン」サービスを革新・アップグレードし、各展示エリアの特色と結びつけてオフライン花見のシーン化、オンライン花見のエンタメ化によるデジタル消費の新体験を市民に提供する。市民は、携帯電話のWeChatミニプログラムで「北京花卉」で検索するか、各展示エリアのイベント宣伝用ポスターのQRコードをスキャンしてイベントに参加できる。

今回の文化祭のテーマ花は「初心」という品種のチューリップである。この品種は、早咲きの特徴を持つ赤と黄色2色のチューリップである。房山区長陽公園展示エリアは今年新設された展示エリアで、市民は都市の中心部で美しいチューリップを観賞できるだけでなく、家族を連れて北京市内の東西南北の郊外各地を観覧・散策することができる。

6つの展示エリアの見どころ:

北京国際鮮花港:珍しい八重咲き系、縁がフリンジ状になっているカウフマニアナ系、個性的でユニークな花びらを持つパーロット咲き系などを含む、約12万平方メートルの花畑が広がる。ラッパスイセン、ヒヤシンス、観賞用ネギなどの花も花展の開催期間中に次々と咲く。室内展示エリアは蝴蝶大世界館内に位置し、展示面積は500平方メートル。文化祭開催期間中、鮮花港では「最も美しい春に出会う」などの一連のイベントが続々と開催され、ナイトツアー、ナイトエンターテイメント、ナイトショッピングなどの文化観光の新業態を増設する予定だ。会期:4月5日~5月7日

北京世界花卉大観園:3000平方メートル以上の敷地に49品種のチューリップが園内外に植えられ、総株数は約15万株と推定される。文化祭開催期間中は生け花体験イベントが開かれ、プロのフラワーアレンジメントデザイナーが指導する。また、同園はTikTok、WeChat、Weiboの3つの主要プラットフォームで、チューリップが当たるインタラクティブイベントを実施する予定だ。会期:4月10日~4月28日

北京世園公園:園内には計52品種のチューリップが植えられ、約1万5千平方メートル、約50万株に達する。代表的な万花広場、天田山などのエリアに20万株以上の球根が植えられ、約1万平方メートルのチューリップ畑の景観が広がる。花畑と世園公園の重点建築物が互いに引き立て合い、視覚的なインパクトを与える。文化祭開催期間中、世園公園では節気文化普及、花の下でのオリエンテーリングトレイルランニング、楽しいチェックインラリー、演奏会などの一連のイベントも実施される予定だ。会期:4月8日~5月8日

国家植物園(北園):科普館の西側にある約8000平方メートルのメイン展示エリアには、チューリップ、ヒヤシンス、ラッパスイセンなど100品種以上・20万株以上の花が展示されるほか、複数のチューリップ品種が初公開される。会期:4月5日~5月3日

中山公園:展示エリアでは、チューリップなどの球根の花で凧、アヒル、水の波紋などの模様が描き出され、伝統文化の特徴が際立っている。園区全体は6つの主要な観賞エリアに分かれており、総面積は約4300平方メートルで、85品種・約20万株のチューリップ、ラッパスイセン、ムスカリなどの球根の花が植えられている。会期:4月3日~4月28日

房山長陽公園:展示エリアのチューリップ植栽面積は3000平方メートルを超え、15品種・約10万株の球根が植えられている。文化祭は、中国風や民俗風習の展示を特色とし、長陽公園の資源を活かしたチューリップ畑が広がる。また、無形文化遺産伝統芸能ショー、知識普及イベント、インフルエンサーによるチェックインラリーなどのテーマイベントも開かれる予定だ。会期:4月10日~4月25日

(情報提供:新京報)