5月12日に開幕した「北京コウシンバラ文化フェスティバル」は、6月18日まで開催される予定。

北京市大興区の納波湾コウシンバラ文化産業園では、北京・天津・河北からの計100種コウシンバラを鑑賞することができる。コウシンバラは北京市の市の花で、「花中の皇后」と称され、美、友情、平和の象徴ともされている。今回の「北京コウシンバラ文化フェスティバル」では、8つの展示エリアにて3,000種類以上、約40万株のコウシンバラが展示されている。

今回の「文化フェスティバル」のテーマフラワーとして選ばれたのは、「首善の花」という品種のコウシンバラで、「雑交茶香種(ハイブリッド・ティー)」と呼ばれる栽培品種に属している。「首」は「最も」、「善」は「良い」、それらを合わせた「首善」は、最も良いものを意味し、北京の一景となれるよう、北京の花卉栽培者が自主的な創造と革新を通じて、最高の品種を育てようという願いが込められている。

「文化フェスティバル」期間、北京市では、第1回北京・天津・河北コウシンバラコンクール招待大会が開催され、自作品種、盆栽、盆景・造形の3つのコースに分かれ、21社の企業、科学研究機関、社会団体が参加した。受賞したコウシンバラは、北京納波湾コウシンバラ文化産業園で一般公開されている。

8つの展示エリアの特徴

1、国家植物園(北園):コウシンバラ園には、新種・優良種展示園、オースチンローズ園などの展覧区に分けられ、1,000種類以上、5万株余りのコウシンバラを中心に展示している。

展示期間:5月13日~6月11日

2、天壇公園:園内には大花種(グランフローラ・ローズ)、豊花種(フロリバンダ・ローズ)など各種類のコウシンバラ300種類以上、8,000株余りが栽培されている。展示期間中は、天壇に関するコウシンバラの文化知識をテーマとした文化普及イベントも開催される予定。

展示期間:5月13日~5月21日

3、北京世界花卉大観園:150種類以上、5,000株余りのコウシンバラが栽培されており、雑交茶香種(ハイブリッド・ティー)、豊花種(フロリバンダ・ローズ)、蔓種(クライミング・ローズ)、微花種(ミニローズ)の4グループに分かれている。

展示期間:5月13日~5月28日

4、北京園博園:コウシンバラ園には約120種類、6万本株余りのコウシンバラが栽培されている。今年は優雅で高貴な珍しい品種が新たに植えられており、鮮やかな色と豊満な花形を楽しむことができる。

展示期間:5月15日~6月13日

5、北京花郷公園:60種類以上、10万株余りのコウシンバラが栽培されており、微花種(ミニローズ)や、人工造形のものなども含まれる。園内はさらに、ネット人気撮影スポットも用意されており、民俗楽の演奏や漢服での園内散策や写真撮影サービス、芝生キャンプなどのイベントも開催されている。

展示期間:5月15日~6月15日

6、世界コウシンバラテーマ園:当園は2016年世界バラ会議大陸間大会開幕式の主会場で、1,700種類以上、7万株余りのコウシンバラが栽培・展示されており、中国北部最大級のコウシンバラ専門園である。2018年に世界バラ会議から「世界バラ名園」の称号を授与されている。

展示期間:5月18日~6月18日

7、納波湾コウシンバラ文化産業園:園内は2,000ムー(約133ヘクタール)余りのコウシンバラ生産基地が建設されており、年間さまざまなコウシンバラを1,500万株生産できる北京市最大のコウシンバラの生産輸出基地でもある。園内には一般的なコウシンバラのほか、新種・優良種や西洋バラの栽培も行われており、さらにはコウシンバラ関連の周辺商品も生産されている。

展示期間:4月26日~6月15日

8、密雲蔡家窪バラ園:園内にはバラ、コウシンバラ計1,500ムー(約100ヘクタール)以上、13万株が栽培されており、蔓種(クライミング・ローズ)や豊花種(フロリバンダ・ローズ)などのコウシンバラのほか、さらに十数種類のハーブも栽培されている。

展示期間:5月25日~6月10日

(情報提供:北京日報)