このほど北京の軌道系交通の乗客増加に伴い、沙河駅や沙河高教園駅などの地下鉄の駅はコロナ以前の混雑状況に戻りしつつある。駅に入るための行列で30分ほどかかることもある。渋滞を解消するため、地下鉄乗車予約システムを導入したが、利用可能な人数が少なく、ピーク時の予約は基本的に前日予約開始した途端に埋まってしまう。そのため、朝のピーク時の公共交通機関の保障強化に期待する地域住民も少なくない。現在、沙河地区はカスタマイズされた路線バスサービスを計画している。

(最新消息)VCG北京沙河地区将开设定制公交 800_800x500.jpg

(写真提供:vcg.com)

沙河地区渋滞ピーク時は、通勤者が非常に多いのが特徴である。カスタマイズされた路線バスにより、利用者が混雑した行列に並ぶことがないよう工夫されており、バス1席につき1人と設定し、居住区域から勤務先への迅速な移動を目的としている。カスタマイズされた路線バスもバス専用道路を利用できるため、他車両と比べ優先的に走行できるメリットがあり、通勤時間の大幅短縮が期待される。需要に応じてバス路線を随時変更する予定で、ピーク時の移動ニーズが満たされる。

現在、地下鉄沙河駅、沙河高教園駅、周辺の主要な居住区域や都市道路など、数十カ所の乗車場を開設する予定である。降車場の数も非常に多く、基本的に市民の主な通勤先をカバーし、そのうち、国貿地区には大北窯南、郎家園、八王墳西の3カ所を中心に、望京、金融街、上地、永豊、学院路、生命科学園などの目的地も降車場を設ける予定である。

情報によると、カスタマイズされた路線バスの料金は20km以内の片道運賃が8元で、5kmごとに3元増加される。チケットの種類によって3割引~1割引があり、各種フリーチケット(パス)はカスタマイズされた路線バス対象外になっている。

距離別に見ると、沙河地区から上地地区への初乗料金は8~11元、国貿地区への初乗料金は14元前後、望京地区・金融街地区への初乗料金は14~17元となる。割引を考慮すると、地下鉄を利用するよりは若干高いが、自家用車で移動するよりはかなり安い。

市民はWeChatミニプログラム「北京カスタマイズされた路線バスアップグレード版(北京定制公交升级版)」を通じて、中関村、後廠村、西二旗などの商業圏への通勤ニーズをオンラインで提出できる。北京市のカスタマイズされた路線バスは需要に素早くフィットし、効率重視の路線を設計して、あらゆるシーンを想定したスムーズな移動の実現を目指す。

(情報提供:新京報)