基本概要

北京中日イノベーション協力モデル区(以下、中日モデル区)は中国共産党北京市委員会と北京市政府の指導・推進の下に設立され、国家発展と改革委員会から正式に認可された「イノベーション」をテーマとした中国初の国際協力モデル区であり、首都の「両区(国家サービス業開放拡大総合モデル区、中国(北京)自由貿易試験区)」建設の重要なプラットフォームであり、「十四五(第14次5カ年計画)」の重要事業である。中日モデル区は北京中日イノベーション協力モデル区管理委員会と北京大興国際商業服務有限公司によって管理・運営されている。

中日モデル区は、知的財産権の国際的な保護と国際的なイノベーション制度・体系との整合性確保において早期かつ試験的な実施を推進し、科学技術イノベーションを核心とする国際的なイノベーション・起業エコシステムの構築を目指している。また、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の枠組みの下で、グローバルな人材、技術、資本、情報などの流動化の促進、国際的なイノベーション協同・産業協力発展モデル区を建設し、「双方向の交流と協力のための新たなプラットフォーム、イノベーション協同発展の新たなモデル、ハイエンド産業発展の新たな集積地、首都の改革開放の『新高地』」の構築を目指している。

双方向の交流と協力のための新たなプラットフォーム

イノベーション協同発展の新たなモデル

ハイエンド産業発展の新たな集積地

首都の改革開放の「新高地」

中日モデル区は北京市の南部平原の中心に位置し、北京大興国際空港を通じて世界の主要都市にアクセスできる。総計画面積は約10平方キロメートルで、十分な発展空間を擁し、さまざまなスタートアップ企業に成長支援拠点とチャンスを提供している。約4平方キロメートルの産業用地、200万平方メートル以上の高水準の商業オフィスビル、300万平方メートル以上のハイエンドな研究開発・生産用標準工場を擁し、様々な発展ニーズに対応し、企業の質の高い発展に強力な発展支援能力を備えている。

約3万5000人

計画常住人口

約8.6平方キロメートル

都市・農村建設用地

約4平方キロメートル

産業用地規模

約1平方キロメートル

住宅用地規模

200万平方メートル以上

高水準の商業オフィスビル

300万平方メートル以上

ハイエンドな研究開発・生産用標準工場

北京市による重点的な建設支援の対象とされる中日モデル区は、新型中小企業向けのサービスを重視し、医薬・ヘルスケア、先進的なスマート製造、デジタル経済などを中心とする革新的な産業クラスターを構築し、北京市の国際科学技術イノベーションセンターと国際コミュニケーションセンターのプラットフォームとなっている。また、緑豊かな都市の「マイクロセンター」を構築し、「専精特新」企業(専業化・精細化・独創性・斬新性を追求する中小企業)、「小巨人」企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)、「隠れたチャンピオン」企業が定着しやすく、国際的な人材が住みやすく、働きやすい国際的な生活環境が整っている。

外資系企業の誘致実績

中日モデル区は「専精特新」企業を重視し、3つの主要産業の新たな競争分野における戦略的展開を絶えず加速させ、400件以上の重点プロジェクトと100社以上の外資系企業を誘致した。中には、フォーチュン・グローバル500入選企業の日本の伊藤忠商事株式会社傘下にある繊維事業部門の主要企業「伊藤忠テキスタイル」、肝臓病治療分野で日本の有名な製薬会社「株式会社ミノファーゲン製薬」、ハイエンドフィットネスブランド企業である日本の上場企業「RIZAP」など50社近くが、日本を背景に持つ企業や機関である。

主要産業

双方向の交流と協力のための新たなプラットフォーム、イノベーション協同発展の新たなモデル、ハイエンド産業発展の新たな集積地、首都の改革開放の「新高地」を発展の方向性とし、国際科学技術協同イノベーション・産業協力発展モデル区を構築し、最終的には「医療・ヘルスケア」、「先進的なスマート製造」、「デジタル経済」の3大産業クラスターが主導し、複数の共通技術がクロスオーバー・コラボする、現代サービスに支えられた国際的なスマートシティ応用モデル区を形成する。

医薬・ヘルスケア
投薬のカスタマイズ化、生産のスマート化、医療のデジタル化、診療の効率化、業態の多様化という医療・ヘルスケア産業の5大発展トレンドを把握し、大興区医薬・ヘルスケア産業の発展の優位性に基づき、地域医薬産業クラスターの成長を促進する。生物医学の産業チェーンの補充と強化のプロセスを加速させ、医療機器のハイバリューチェーンの位置づけと高付加価値化を促進し、医薬イノベーションサービスと科学研究支援サービス体制を整備し、国際的なハイエンドヘルスケアサービス体制を構築する。
先進的なスマート製造
物理から情報へ、孤立から相互接続へ、集団から個人へ、ハードウエアからソフトウエアへという製造業の4大スマート発展トレンドを把握し、ハイエンド産業機械・部品における日本の経験から得た優位性に基づき、製造業の技術革新を推進する。同時に、スマート製造設備、サービスロボット、水素エネルギー設備などのニッチ分野において、競争力のある国内外の有力企業を誘致し、革新的な産業クラスターを形成する。
デジタル経済
デジタル経済と実体経済の深い融合による発展動向に照準を合わせ、大興区のデジタル技術の産業条件・基盤と日本のシーン応用の産業発展優位性を結合し、医薬と産業用インターネットの発展に注力し、次世代情報技術を主体とするデジタル経済の基盤を整備し、地域エネルギー管理、モビリティなどのデジタル経済応用シーンを創出する。
現代的サービス業
サービス業開放の試行拡大の機会を捉え、「医療・ヘルスケア」、「先進的なスマート製造」、「デジタル経済」の3大産業クラスターに依拠して、高水準で専門的な金融サービス業と科学技術サービス業を発展させ、産業構造の高度化を支援する。
発展の優位性

1/ フロンティア産業のベンチマーク

中日両国の資源の相互補完的な優位性を統合し、首都におけるトップレベルのイノベーションに適した環境優位性を発揮し、大興国際空港のハブと窓口としての優位性を生かして、医療・ヘルスケア、先進的なスマート製造、デジタル経済の3大産業クラスターを主導とする、多様な共通技術のクロスオーバー・コラボを形成する。また、現代的サービスに支えられた国際的なデジタルクラウド回廊を通じて、国際的なイノベーション協同及び産業協力・発展のためのモデルベンチマークを構築する。

2/ 発展を支える十分な空間

中日モデル区は北京市の南部平原の中心に位置し、総計画面積は約10平方キロメートルで、充分な発展空間を擁している。また、約4平方キロメートルの産業用地、200万平方メートル以上の高水準の商業オフィスビル、300万平方メートル以上のハイエンドな研究開発・生産用標準工場を擁し、強力な発展支援能力を備えている。

3/ 革新的な政策による勢いを与える

北京市初の「知的財産権巡回裁判法廷」がここで開かれた。「2022年市レベル知的財産権公共サービスベンチマークステーション」ランキングで全市第2位となり、大興区で唯一「北京市『両区』建設改革革新実践事例(第三陣)」に選ばれた。また、「北京市中小企業公共サービスモデルプラットフォーム」の称号を獲得した。世界トップクラスの環境をベンチマークとし、国際的な要素が集積し、多様な文化、住みやすい生活環境、行き届いたサービスを提供する、産業と都市の融合をリードするモデル区の構築を目指している。

4/ 複合的メカニズムによる保障

モデル区は、「ハイレベル支援+運営メカニズム+専門家諮問委員会+イノベーションファンド+協力プラットフォーム」の包括的な運用による保障を実現し、知的サポート、資源導入、国際的なシナジーを特徴とする革新的発展のためのフルライフサイクルサービスを提供する。

5/ 国際的な環境とエコシステム

世界トップクラスの環境を準じて、国際水準の都市マイクロセンターを建設し、国際的な要素が集積し、多様な文化、住みやすい生活環境、行き届いたサービスを提供する、産業と都市の融合をリードするモデル区を構築する。

お問い合わせ

北京中日イノベーション協力モデル区

住所:北京市大興区春和路52号院2号楼4階

電話番号:+86-10-69288800