10月9日午前、北京市で国家サービス業拡大開放総合モデル区及び中国（北京）自由貿易試験区建設の動員配置大会が開催された。市委員会書記・蔡奇氏は、「両区」の設置は北京改革開放プロセスにおける重大事項でもあり、重大な戦略的好機でもあると強調した。蔡奇氏は、重点を突出させ、1か所から複数か所へと事業を拡大し、「両区」建設の新たな成果を獲得し続けるよう推進すると強調した。

国際的視野を確立する。世界先進の自由貿易区の建設経験を吸収参考にし、強い国際市場競争力を持つ開放政策及び制度の模索を加速させ、国際的にハイエンドな要素・資源の集積力を強化させる。国際規則との対応を強化し、中国サービス業の国際業務における発言力を向上させる。世界一流のビジネス環境を作るという目標に向けて、法律規範、政府サービス、知的財産権保護などの分野において、方策を探りつつ先行し、市場化、法治化、国際化水準を高める。

北京の特色を突出させる。科学技術革新、サービス業開放及びデジタル経済においてしっかりと打つ手を考える。科学研究員に対し職務上の科学技術成果を市場化する権限の付与、技術移転における税制上の優遇などの改革を強化し、ハッカースペース、起業拠点の発展を支援、奨励し、良好な産業創新生態系を作る。金融、科学技術、情報、商業と貿易、文化などの現代サービス業の活力をより一層引き出し、実体経済の発展によりよいサービスを提供する。デジタル経済発展の攻略ポイントを押さえ、スマート製造、集積回路などの新規産業の発展を後押しし、オンライン教育、オンライン診療、オンライン消費、リモートワークなどの新たな業態・方式を育成し、デジタル経済と実体経済の高度な融合を推進する。国際情報産業とデジタル貿易港の建設をやり遂げる。中国国際サービス貿易交易会、中関村フォーラム及び金融街フォーラムの看板実績を更に上げる。

制度革新を強化する。革新リストを早急に作成し、更に飛躍的で活力を持ち実効性のある制度革新の成果を多く挙げようとする。クロスボーダーサービス貿易のネガティブマイナスリストを検討、制定し、クロスボーダー電子商取引などの投資・貿易の自由化、利便化に向けた新たな措置を積極的に模索する。サービス業の開放・発展要素の供給を最適化し、資金、データ、人員などの越境流動に便利を提供する。創始性政策に対し包容且つ慎重な態度を持ち、事中と事後の監督管理を強化する。「産業+園区」協同開放様式を完備させる。「放管服（行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化）」という改革を引き続き深化させ、企業に対し制度革新への参加を促す。

モデル区の建設に力を入れる。科学技術革新区域と「三城一区」建設を結び付け、次世代の情報技術、生物と健康、科学技術サービスなどの産業を更に発展させ、デジタル経済、ベンチャーキャピタル、科学技術体制改革におけるモデルを確立し、模範を示す。国際ビジネスサービス区域はそれぞれの特色を示し、CBD・金盞国際協力サービス区はクロスボーダー金融、専門サービス、デジタル経済国際提携などの面において革新力を拡大させる。天竺総合保税区及び新国際展覧空港は臨空経済、ビジネスコンベンション、デジタル貿易の分野に焦点を当て、港湾・産業・都市の融合発展を推進する。運河ビジネス区と張家湾デザインタウンは北京・天津・河北省の金融革新、ハイエンドビジネスと都市設計発展の重要ポジションを建設する。ハイエンド産業区域は科学技術革新区域と連携し、国際競争力を持つ革新産業クラスターの形成を目指す。大興国際空港の臨空経済区をよりよく建設する。サービス業は総合モデル区の拡大開放を図り、金融街、麗澤、通州文化旅行区などの重点園区の建設を強化し、自由貿易区の3つのエリアと連結させる。「両区」政策の連動を強化し、管理様式、推進体制などの面においてトップダウン設計を強化し、幾つもの優位性を形成し、「1+1>2」效果を実現させる。

北京市・天津市・河北省の協同開放の推進を目指す。副都心と大興国際空港臨空経済区の建設計画発展水準を高め、高品質な発展に向けた新たな成長拠点を建設する。区域をまたがる産業提携を革新し、革新チェーン、サプライチェーン、産業チェーンが天津市、河北省に配置されるよう導く。統一的・開放的市場の形成を推進し、区域の通関の利便化水準を高め、3つの自由貿易区の連動発展を促進させる。

開放を進めれば進めるほどより安全を重視する。総体国家安全観をしっかり確立し、開放型経済リスク管理体系を整備し、外国投資者による投資の安全審査制度の要求をより一層具体化し、金融リスクのモニタリング及び早期警戒体制を整備し、データ分類・等級分け安全保護制度を充実させる。