北京刺繍は明・清代に始まり、宮廷の装飾や服装に多用され、素材に拘り、上品で高級感が漂う。歴史上、北京刺繡が施された服装は主に宮廷の帝王や侯爵に献上されていたため、北京刺繍は宮繍とも呼ばれ、燕京八絶(北京の八つの絶品)に選ばれている。
北京刺繡の文様は繊細かつ華美で、リアル感があり、丹念に時間をかけて製作される。文様の選択に当たっては、「図案に意味を持ち、文様には吉祥の意が込められているもの」という決まりがあることから、北京刺繡には一針一針に祈願・吉祥を呼び込む意味が込められている。
(情報提供:海淀区政務サービス管理局)