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【588】佛子庄乡二月二酬龙节 北京市房山区人民政府 内容 800.jpg

(写真提供:北京市房山区人民政府)

旧暦(以下、日付は全て旧暦)二月二日は龍抬頭の日と言われ、二月一日から三日にかけて、龍神廟で行われる大規模行事が酬龍節廟会(いわゆる縁日)です。これは房山区北溝地区の龍神廟周辺エリアで長年にわたって行われてきた習俗です。

清の時代には早くも龍神廟附近の佛子庄、黒龍関、班各庄、陳家台等の複数の村の村民たちが資金を出し合って龍神廟正面の大戯楼(芝居のための舞台)を修築し、龍神に京劇を奉納しました。二月一日になると、各村で太鼓会、高蹺(竹馬に乗って演技を行う)会、幡会(幟を持った人々が音楽とともに沿道を練り歩く行事)といった十種類以上の花会(芸能鑑賞会)が開かれます。演目が始まると、佛子庄から班各庄村の西に至る川岸には約20キロメートルにわたって黒山の人だかりができあがり、水が流れる隙間もないほどです。新中国建国以降は、様々な理由から、黒龍潭(黒龍関の古称)の寺廟はうまく管理、修繕が行われない状態に置かれていました。20世紀90年代になって、各村が資金を集めたことで、龍神廟はようやく修築・再建されるようになりました。六百年余りの歴史を持つ区級文物が再スタートをきったのです。

21世紀に入ると、各級の指導者らが重要視したことから、人々も積極的に参加するようになりました。黒龍潭廟会は比較的レベルの高い民俗文化行事として、歴史、地理、人文においても、伝統、風物・民俗の諸方面のいずれにおいても北京西部エリアの文化の典型的特徴を備え、同エリアの民間文芸資源の豊富さと多彩さ、本質と含蓄を十分に体現しています。

現在の二月二酬龍節廟会は、その数百年の歴史文化を伝承し、精髄のみを取り出して残滓を捨て去ったもので、山村の人々の余暇時の文化的生活を盛り上げてきて、佛子庄郷の人々の一大行事なのです。社会の名士であろうと、一般庶民であろうと、二月一日の夜になれば、線香をあげるために長蛇の列を作ります。龍神廟の三つの中庭は人々でごった返し、その外の空き地も肩が当たり、足がぶつかるほどの人波です。さらに衆目を集めるのは、昼間から行われる色とりどりの秧歌(中国の民俗芸能の一つ)です。毎年、20に迫る秧歌チームが廟会に参加し、演技は二月二日の午前中から夜まで途切れることなく続きます。壁には火が灯され赤く輝く提灯が並び、廟では線香の煙がまっすぐに空に昇っていきます。多種多彩な秧歌チームが、迫力みなぎる演技を見せます。

(情報提供:房山区文化観光局)