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【459】都一处烧麦 图虫 内容 800.jpg

(写真提供:tuchong.com)

「都一処」という名前の由来は「乾隆帝の扁額下賜」という伝説と深く関係していると言われている。当時、山西省出身の王瑞福は生計を立てるため、前門大街で無名の酒屋を始めた。店の脇に葫蘆(ひょうたん)を掛けたことから、店は「砕葫蘆」と呼ばれるようになった。ある年、乾隆帝が通州への潜幸を終え、市内に戻ったのは既に大晦日の夜だった。年越しのため、ほかの店舗はすべて閉店していたが、王瑞福の酒屋だけは営業していた。乾隆帝は使いを連れて店に入り、シュウマイを数皿頼んで食べてみたら、その美味に驚嘆した。乾隆帝は王瑞福に店の名前を聞いたが、名前がないという返事が返ってきた。そこで、店の近くの爆竹の音を聞きながら、乾隆帝は「この時間でまだ営業しているのはここだけだから、『都一処』にしよう」と感慨深げに言った。数日後、太監(宦官)数名が「都一処」と題した蝙蝠文様の扁額を店に届け、乾隆帝の直筆の下賜だと伝えた。これにより、王瑞福の酒屋は一気に有名になった。多くの人々が扁額を目当てに都一処へ食事をしに来た。店名もその成り行きで「砕葫蘆」から「都一処」に変えられた。

都一処のシュウマイは作り方にこだわっており、また旬の食材を重視し、味の種類も豊富で、春はニラ、夏はズッキーニ・素餡(肉を使用しない餡)など、秋はカニ、冬は豚肉とネギを餡にし、さらに三鮮餡(エビ、ナマコ、タケノコ)もある。種類が多く、品質も高い季節に合わせて提供されるシュウマイは多くの人々を惹きつけている。2000年、都一処のシュウマイは「中国の有名な軽食」の認定を取得した。

2008年、都一処のシュウマイの調理技術は国家級無形文化遺産リストに登録された。

(情報提供:東城区人民政府公式サイト)