
北京商業宇宙産業高品質発展大会の会場で展示された再利用可能なロケット模型
撮影:記者 和冠欣
2月12日に開催された北京商業宇宙産業高品質発展大会によると、北京は商業宇宙の基幹技術の研究開発に一層力を入れており、より価値の高い再利用可能なロケットが年内に初飛行を実現する見通しだという。
全国商業宇宙産業のコアエリアとして、北京亦荘には160社以上の航空宇宙企業が集まっており、完全自社製商業ロケット開発企業の数は全国の75%を占めている。計画によると、「亦荘製ロケット」は今年40回以上打ち上げを予定しており、4種類の新型ロケットが初飛行する見込みである。そのうち、「智神星1号」は今年6月に初飛行するという。「智神星1号」は、ケロシンと液体酸素を燃料に、約30回の再利用が可能であり、輸送コストを大幅に下げる。また、亦荘は基幹中核技術の難関攻略に向けて、中大型の再利用可能なキャリアロケットの研究開発を加速し、2026年までに軌道投入を目指す。
会場では、自動運転、衛星通信とリモートセンシング技術を基にしたスマートシティ建設、消費者向けのスマートフォンと直接繋がる衛星通信技術の応用と検証など、北京における商業宇宙の10大応用シーンも発表された。
このほか、大会では、衛星インターネット産業パークが正式に発足した。同産業パークは「北京ロケットストリート」をリーディングプロジェクトとし、「航空宇宙街区」を基盤として、衛星インターネット産業プロジェクトを段階的に配置し、衛星インターネットの全産業チェーンにおける研究開発及びスマート製造能力を集中的に形成することを目指す。
(情報提供:北京日報)