2025年の春節、北京では文化・観光・消費市場が盛り上がりを見せ、複数の指標で過去最高を記録した。北京市文化観光局によると、春節期間中に北京市を訪れた観光客は延べ1758万9000人で、観光消費総額は286億7000万元となり、一人当たりの消費額は1630元に達した。
特にインバウンドが絶好調で、1月28日(旧暦の大みそか)から2月4日(旧暦1月7日)にかけて、北京辺境(出入国)検査総ステーションでは航空便2559便の運航手続きが行われ、出入国者は前年同期と比べて約48.6%増の延べ45万人を超えた。1月24日から2月4日(旧暦1月7日)にかけて、出入国した外国人は前年同期と比べて45.2%増の延べ9万8000人に達した。そのうち、
ビザ免除対象に当たるインバウンド観光客は1万6000人に達し、インバウンド観光客全体の36.4%を占めた。
春節期間中、北京では恒例の廟会(ミャオフイ、縁日)のほか、無形文化財の体験や、ステージパフォーマンス、氷雪パークなど、春節限定イベントが2756件開催された。廟会(ミャオフイ、縁日)は伝統行事として人気を集め、ランタンフェスティバルや園遊会などと合わせて計23カ所で開催され、合計408万9000人の観光客を受け入れた。
春節期間中に北京市の博物館を訪れた人の数は235万9000人で、北京都市図書館、大運河博物館、北京芸術センターの3カ所だけで11万8000人が訪れた。
北京市にある12の市立公園と中国庭園博物館には計308万人が訪れ、中軸線巡りのツアー、お花見、新年の祈願、伝統体験などを通じて、春節ムードの公園を楽しんだ。観光客の受け入れ数トップ3は、天壇公園、頤和園、景山公園であった。
春節期間中、市内110カ所の劇場や舞台では、計1655回の公演が予定されていた。観客数は延べ約33万人、興行収入は5300万元以上に上る見込みで、公演数は前年比9%増、観客数は7%増、興行収入は8%増になったとみられる。
今年の春節は、北京市の文化・ビジネス・観光・スポーツに関するイベントが組み合わさることで、休日の経済が活気づいた。1月27日から2月3日にかけて、市内60の主要ビジネス商圏の1日当たりの来場者は前年同期と比べて12.8%増の443万2000人となり、消費総額は前年同期と比べて10.6%増の128億元に達した。デパート、スーパーマーケット、専門店、飲食店、電子商取引などの業態企業に重点を置いたデータによると、売上高は前年同期と比べて4.5%増の81億元となった。
(情報提供:新京報 北京日報)