一　国家の三農（農村・農民・農業）に関する開発戦略、中長期計画、重要な政策及び関連の法律・法規・規定を徹底的に執行する。本市の農業・農村に関する地方性法規・政府規定の草案を起草し、関連政策を立案・調整・実施する。農業に関連する価格、購入と備蓄、金融と保険などの政策の立案に参画する。農業における総合的な法執行業務を指導する。

二　本市の農村社会事業・農村公共サービス・農村文化・農村インフラ整備を統一的に推進する。農村の居住環境の改善に関連する業務を主導的に推進する。町や村の建設計画の作成・修正に参画し、町や村の建設を協調的に促進する。伝統的な村落の保護及び開発を指導する。農民の収入増加と低所得の農家への支援を統一的に調整する。農業資源の分配を担当し、農業の地域間の協調的発展を指導する。

三　本市の農村協同組合経済の運営・管理を指導する。農村の経済体制改革の深化、及び農村の基本的な管理制度の強化・改善に関する政策を研究し、提言を行う。農民の請負土地・農村の宅基地（住宅用地）改革を行い、関連する管理を指導する。農村の集団財産権制度の改革を行い、農村の集団経済組織の発展と集団資産の管理を指導する。農民の協同組合経済組織、農業の社会化サービスシステム、新しい農業経営主体の確立と開発を指導する。

四　本市の農村の特色ある産業・農産物の加工産業・レジャー農業の発展を導く。関連部門と連携し、農村の第一次・第二次・第三次産業の統合的な開発を推進し、農村の産業構造の転換と高度化を促進する。農業の産業化の管理と調整を担う。農産物の流通を指導し、関連政策を研究し、提言を行う。農業ブランドを育成・保護する。主要な農産物市場の供給情報及び価格情報の収集・分析を行う。農村経済統計と農業・農村情報化の関連業務を担当する。

五　本市の近代的な農業産業システム・生産システム・経営システムの構築を担う。農業における栽培・畜産・漁業・農業機械化など各種の業界の発展・監督・管理を行う。農産物の生産を監督する。法律に基づき、農業安全生産責任を持つ。

六　本市の食用農産物の栽培・養殖から卸売・小売市場、又は生産・加工企業に至るまでの品質と安全性の監督・管理を担当する。農産物の品質と安全性のモニタリングとトレーサビリティを担う。農業検査システムの構築を指導する。法律に基づき、農業産業・農産物の品質と安全性などに関する基準化業務を管理し、関連の地方性基準を作成し、実施・監督・検査を行う。

七　本市の基本農地・漁業水域及び農業における生物種の保護・管理を指導し、水生野生動植物の保護、耕地や恒久的基本農地の質的保護を担う。農産物の生産地域の環境管理と農業のクリーン生産を指導する。施設農業・エコロジカルな循環型農業・節水農業の開発、農村再生可能エネルギーの総合的開発・利用を指導する。湿地保護に関連する管理を担う。

八　本市の農業生産資材と農業投入材の監督・管理を行う。農業生産資材・動物用医薬品の品質、動物用医薬品の残留限度値や残留物検出方法などに関する国家基準を実施する。獣医の医務・動物用医薬品に関わる薬事行政と薬物検査を管理する。動物の診療と家畜・家禽の屠殺に関わる業界を管理する。

九　本市の農業防災・減災、農作物の重大な病害虫の防除を担当する。動植物の病気予防・コントロールの管理を担い、北京市における動植物の重大疫病応急指揮部の具体的な業務を担う。農業災害の状況をモニタリングし、種子・肥料などの災害救援資材の備蓄と分配を管理し、生産・災害救援基金の配置に関して提案し、緊急災害救援及び災害後の生産回復を指導する。

十　本市の農業投資の管理を担当する。農業投資・融資体制の改革に関して建言する。市レベルの投資による農業投資プロジェクトの建設計画を立案し、農業投資の規模及び方向性・農業と農村開発支援の財政プロジェクトについて建言し、所定の権限に従い、農業投資プロジェクトを審査・承認し、農業投資プロジェクトの資金使用・監督管理を担当する。農業の総合開発プロジェクト・農地修復プロジェクト・農地水利建設プロジェクトを管理する。農業への財政支援資金に関する計画を立案し、関連政策の実施を調整する。政策的な農業保険業務を調整・推進する。農村の金融業務を調整・指導する。

十一　本市の農業科学技術システムの改革と農業科学技術革新システムの構築を促進する。農業産業技術システム・農業技術普及システム・新しい専業農家育成システムの構築を促し、農業領域におけるハイテク・応用技術研究、科学技術の成果転化・技術普及を推し進める。農業の遺伝子組み換え作物の安全性を監督・管理し、農業植物の新品種を保護する。農業・農村の対外交流及び協力に関連する業務を行う。

十二　本市の山岳地帯の開発計画及び年間指導計画を研究・立案する。関連部門と連携し、山岳地帯の開発プロジェクトを実施する。山岳地帯の農民の移転・エコロジカルな山間地帯の建設を指導する。関連部門と連携し、生態系保全区域の保護・開発計画、及び生態補償制度を研究・策定する。

十三　市委員会・市政府から委託される他の任務を完遂する。

十四　職能の転換

1　農村振興戦略を統一的に実施し、農業の供給側（サプライサイド）構造改革を深め、農業開発の質を向上させ、美しい農村の建設を着実に推進し、農業の全面的なグレードアップ・農村の全面的な進歩・農民の全面的な発展を促進し、農業・農村の近代化の実現を加速させる。

2　農産物の品質・安全性と関連農業生産資材・農業投入物に対する監督・管理を強化し、「最も厳密な基準・最も厳格な監督管理・最も厳しい処罰・最も厳粛な問責」を堅持し、品質と安全性の面でのリスクを厳しく防止・管理・制御し、国民の安全で安心な食生活を実現する。

3　行政のスリム化と権限移譲を推し進め、業界内で重なり合い、性質が同じであり、用途が類似している農業投資プロジェクトの統合・調整を全面的に強化し、最大限にプロジェクトの審査・承認の範囲を抑え、承認の権限をさらに移譲し、プロジェクトの実施中・実施後の監督・管理を強化し、国家と本市の農業支援政策と資金利用の効果を着実に向上させる。

十五　関連職責の分担

北京市市場監督管理局との分担は以下の通り。

1　市農業農村局は食用農産物の栽培・養殖から卸売・小売市場に入るまで、または企業が生産・加工する前までの品質と安全性に対する監督・管理を担当する。食用農産物が卸売・小売市場に入った後、または企業が生産・加工した後は、北京市市場監督管理局が監督・管理を行う。

2　市農業農村局は動植物の病気予防とコントロール、家畜と家禽の屠殺、生乳の購入段階における品質及び安全性の監督・管理を担当する。

3　両部門は食品の安全性を確保するため、産地出荷許可・市場参入・トレーサビリティメカニズムを確立し、協力と整合を強化することで、力を合わせて監督・管理にあたる。