関係機関、専門家各位

「科学技術奨励制度改革の深化に関する実施方案」の精神に基づき、「北京市科学技術奨励弁法」及び「北京市科学技術奨励弁法実施細則」の規定と要求に従い、2021年度北京市科学技術賞候補者指名業務を正式に開始する。本業務の関連事項について、以下の通り通達する。

一.奨励業務の重点

深く踏み込んだ革新駆動型発展戦略を実施し、北京市が世界的な主要科学センターとイノベーションの中心地の構築加速を促すため、2021年度北京市科学技術賞は、国際科学技術イノベーションセンターの建設に貢献した科学技術者と科学技術成果の褒賞に重点を置く。人物賞は、科学研究で大きな発見をし、基幹核心技術の研究開発に大きな進展をもたらし、国際的な科学技術交流及び協力を推進した科学技術人材に焦点を当て、自然科学賞は、大きな科学的発見成果に焦点を当て、技術発明賞は、先駆的な独創的技術のブレークスルーと北京市の重点分野の発展を支える成果に焦点を当て、科学技術進歩賞は、基幹技術の革新・応用・普及促進、北京市の重点分野の発展を支える成果に焦点を当てるものである。

二.指名要件

(一)指名資格

1.突出貢献中関村賞と傑出青年中関村賞の候補は、以下の個人・組織によって指名される。国家最高科学技術賞受賞者、中国科学院院士、中国工程院院士、突出貢献中関村賞受賞者、市人民政府の関係部門、直属機構、区人民政府、民政部に登記された科学技術系の全国的な学会、業界団体(研究会)(検索はこちら(http://www.chinanpo.gov.cn/search/orgindex.html)以下同様)、市科学技術協会。

2.国際協力中関村賞の候補は、以下の組織によって指名される。市人民政府の関係部門、直属機構、区人民政府、民政部に登記された科学技術系の全国的な学会、業界団体(研究会)、市科学技術協会、北京市内の高等教育機関。

3.自然科学賞、技術発明賞、科学技術進歩賞の候補は以下の組織によって指名される。市人民政府の関係部門、直属機構、区人民政府、及びその他の指名資格を有する組織。

(二)指名規則

1.指名者は自身の学科、分野、業界の範囲内で指名を行うものとする。

2.突出貢献中関村賞:個人は単独で年度ごとに1名を指名でき、組織は年度ごとに1分野につき1名を指名することができる。

3.傑出青年中関村賞:個人は年度ごとに2名の連名で1名を指名でき、組織は年度ごとに1分野につき1名を指名することができる。

4.国際協力中関村賞:組織は年度ごとに1分野につき1名を指名することができる。

5.自然科学賞、技術発明賞、科学技術進歩賞:原則として年度ごとの指名人数に制限はない。また、一等賞(特等賞を含む)の指名に当たっては、民政部に登記された当分野の科学技術系の全国的な学会、業界団体(研究会)のうち1組織の推薦書、又は3名の院士の推薦書を提出する必要がある(付属書類2参照)。

6.突出貢献中関村賞の指名は、本年度より、指名の受理・公示後、最長5年間有効とする。他の5つの賞の指名は、指名された年度のみ有効とする。

(三)被指名者(プロジェクト)の基本条件

被指名者(プロジェクト)は、「北京市科学技術奨励弁法」及び「北京市科学技術奨励弁法実施細則」の関連要求を満たし、以下の条件を満たす必要がある。

1.被指名者と被指名プロジェクトの候補者は、遵法精神に富み、高い道徳性を持ち、誠実な科学研究と科学的精神を備えた者であること。

2.傑出青年中関村賞の被指名者の生年月日は、1980年1月1日以降とする。

3.すでに国家最高科学技術賞又は中華人民共和国国際科学技術協力賞を受賞した、又は当年度にこれらの候補者に指名された個人は、突出貢献中関村賞、傑出青年中関村賞、国際協力中関村賞の候補者となることはできない。

4.すでに突出貢献中関村賞、傑出青年中関村賞、国際協力中関村賞を受賞した個人は、再度同賞の候補者となることはできない。

5.同一人物は、各年度において、突出貢献中関村賞、傑出青年中関村賞、国際協力中関村賞のいずれか1つの候補者にしかなれない。

6.被指名プロジェクトは、全体として1年以上(自然科学賞に応募する代表的な論文作品は1年以上の公刊(出版)期間を経ており、科学技術進歩賞における科学技術普及系の科学普及作品は1年以上の普及期間を経ていること)の応用期間を経ていることが要件として求められ、2021年3月31日を期限とし、国家の法律法規により審査・認可又は許可を要するプロジェクトは、2021年3月31日までに主管行政機関の承認を得たものであること。被指名プロジェクトの過去3年間の経済的効果の年度は、2019年から2021年までであること。

7.指名プロジェクトに含まれる科学技術内容(発見のポイント、発明のポイント、革新のポイント及びその補助資料を含む)は、国家科学技術賞、北京市又はその他の省・部級科学技術賞受賞プロジェクトで使用されておらず、また同年度に国家科学技術賞、北京市又はその他の省・部級科学技術賞の候補に指名されたプロジェクトで繰り返し使用することはできないものとする。

8.2019年、2020年度に2年連続で指名されたが、受賞に至らなかったプロジェクトは、本年度は当該技術内容での指名はできないものとする。

9.同一人物は、各年度において、1つの指名プロジェクトの候補者にしかなれない。2019年、2020年度北京市科学技術賞を受賞したプロジェクトの上位3位の完成者は、本年度の指名プロジェクトの上位3位の候補者にはなれない。

10.科学技術による新型コロナウイルス対策で重要な貢献をした科学技術成果の評価を強化するため、本年度の科学技術進歩賞の候補指名・予備審査において、以下の科学技術成果の褒賞に重点を置いた、「抗疫成果組」のカテゴリーを新たに追加する。新型コロナウイルス対策に応用できることが証明され、重要な役割を果たしたワクチン、新薬、試薬などを指す。「抗疫成果組」の科学技術成果について、「1年以上の成果応用期間を経ていること」、「受賞プロジェクトの上位3位の者が、次期指名プロジェクトの上位3位の候補者になるには、その間2年以上経過していること」という2つの制限を緩和する。

11.「抗疫成果組」に指名された候補プロジェクトは、必須の付属資料として、新型コロナウイルス対策における成果の応用状況と効果を記載し、第一候補機関の公印を押した状況説明書を提出し、その他の付属資料として必要な補足資料を提出すること。

(四)指名手続き

1.指名のための登録

指名資格を持つ個人及び組織の指名は、指名システムを通じて行う。指名システムは2022年4月15日から運用を開始する。指名資格を有する個人及び組織について、過去に登録したことのある指名者は元のユーザー名とパスワードでログインし、登録していない場合はシステムのログインページより登録を行い、審査に通過後、利用することができる。

2.指名公示

社会の監督を強化するため、自然科学賞、技術発明賞、科学技術進歩賞の指名機関は、当機関の本年度の指名プロジェクトの基本情報を自社のホームページ又は掲示板で公示するものとする。同時に、指名者は、プロジェクトのすべての候補機関及び候補者の所属機関に7日以上の公示を指示するものとする。公示に対する異議申し立てがないプロジェクト、又は異議申し立てはあるが、検証・処理後の再公示に対する異議申し立てがないプロジェクトに限り、指名できるものとする。

公示内容には、プロジェクト名、指名意見、主な補足資料の一覧表、候補者とその順位、候補機関とその順位などの関連情報を含むものとする。指名者は、電子指名資料が北京市科学技術奨励事業弁公室に審査・承認された後、指名システムより公示をダウンロードできる。指名機関の公示状況の画面は、書面による指名資料の提出前に、指名システムにアップロードする必要がある。候補機関、候補者の所属機関の公示状況は検査のために、指名者への提出やアップロードをする必要はない。

三.指名資料

(一)指名書記入

指名書は、北京市科学技術賞の審査の主な根拠となるものである。指名者は、「2021年度北京市科学技術奨励指名業務マニュアル」(付属書類1参照)に従い、オンラインで要件を記入の上、提出すること。記入事項は客観的事実に基づいた正確かつ完全な内容とし、革新・応用状況に関しては、詳細な客観的根拠のある資料を重視し、誠実性が高い内容とする。

(二)指名資料の提出要件

指名段階では、書面による指名書を指名システムにてスキャンしてアップロードし、紙媒体の書面の提出は行わないものとする。書面による指名書のアップロード要件:①指名システムからエクスポートしたウォーターマーク(透かし)付きのもの。②署名・捺印後にスキャンしてアップロード。③主文書と付属書を含む。④PDF形式、40M以内。

審査専門家に対し回避要件があり、かつ「北京市科学技術賞審査専門家回避申請要件」を満たす場合、指名段階で「専門家回避申請書」をスキャンしたPDFを提出し、専門家回避申請をするものとする(付属書類3参照)。

予備審査に合格したプロジェクトは、書面の指名資料を提出すること。書面の指名資料の要件:①指名書1式(原本、主文書と付属書を含む)、②指名システムにアップロードしたPDF形式の書面による指名書と同一のもの。③すべてA4用紙、片面及び両面とも使用可、付属書は40ページ以内。④主文書と付属書を冊子に綴じ(別カバーなし、カラーページで区切る)、紙製のマチ付き封筒に入れ、封筒の表に「書類封筒用マーク」(付属書類4参照)が付いていること。

四.指名時間

1.北京市科学技術賞の指名システムの運用開始時間は2022年4月15日午前9時30分、プロジェクトの最初の提出期限は5月5日午後5時30分、指名システムの終了時間は5月15日午後5時30分とし、遅れた場合は受理されない。

2.書面による指名資料は、電子書類の審査・承認後、2022年5月25日午後5時30分までの間にアップロードすることができる。

五.指名サイト

https://sta.kw.beijing.gov.cn/jltm/

六.連絡先

電話番号:+86-10-66131863、+86-10-66132085、+86-10-66132381、+86-10-66136087、+86-10-88546050、+86-10-88546130、+86-10-88546272、+86-10-88546270

北京市科学技術委員会、中関村科技園区管理委員会

2022年4月12日

(付属書類のダウンロードはこちら:http://kw.beijing.gov.cn/art/2022/4/12/art_736_627996.html)




(本文章は中国語の原文に基づいています。日本語を含む他言語の翻訳はあくまで参考の為のものであり、言語間で内容に差異があった場合は中国語の原文が基準となります。)