北京市は金融業の活況により、再び世界ランキングに入った。先日発表された新華・国際金融センター発展指数の最新結果によると、北京市は国際金融センターの45都市中、7位にランクインした。金融業は北京市の第一の柱となる産業として、首都経済の質の高い発展を支える役割を担っている。

金融市場システムの面で、北京市は着実に前進し、金融業サービス能力を引き続き向上させており、北京証券取引所を設立し、質の高い市場システムの構築を推進している。北京市の銀行業は安定的に運営され、証券・先物機関の成長もめざましく、保険の保障能力も高まっている。北京証券取引所と新三板（ベンチャー企業を対象とする店頭株式市場）市場の構造と機能がさらに改善され、直接融資機能が効果的に発揮されている。2022年末時点で、市場全体の株式金融規模は399億2800万元となり、前年比40％以上の増加となった。

サービスレベルの面で、北京市は国家金融管理センターの優位性を活かして、重要な国家金融戦略や政策の実施に向け積極的にサービスを提供し、その実施を確保する。実体経済への貢献という観点から、北京市はグリーン・低炭素、ハイエンド製造、小・零細民間企業、農村部の活性化など、経済発展の鍵となる分野と弱い分野に焦点を当てる。同時に、国家サービス業開放拡大総合モデル区と中国（北京）自由貿易試験区の「両区」の建設推進に伴い、北京市の金融サービスのレベルは第14次5カ年計画期間中も向上していくと予想される。

産業支援と総合環境の面で、北京市は産業支援副指数および総合環境副指数ともに7位となった。2022年第1〜3四半期における北京市の金融業の付加価値額は6.0％増の5876億8000万元を達成した。金融業はコロナの影響に対処し、苦境に立つ企業を救済・支援し、経済を安定させ支えるうえで重要な役割を果たした。

（情報提供：北京日報）