「両区（国家サービス業開放拡大総合モデル区、中国（北京）自由貿易試験区）」重点パーク（クラスター）は「両区」の建設の重要な拠点であり、成果を明示する重要な窓口でもある。今年最新のモニタリング結果によると、20のパーク（クラスター）には北京市内の2割以下の企業が入居し、3割ほどの収入と税収の創造に貢献し、2割以上の雇用を受け入れ、全市の経済発展に好ましい役割を果たした。各種パークの特色が次第に明らかとなり、マルチレベルの拠点の全体像がおおむね形成された。

一、自由貿易試験区各クラスターの産業の特色が顕著

海淀クラスターのイノベーション能力は強く、6割以上の企業が研究開発・イノベーション活動を展開している。研究開発への投入強度は15%を超え、各クラスターのトップを占める。昌平クラスターは医薬・ヘルスケア分野に引き続き注力し、関連企業の研究開発への投入強度は3割以上に達する。朝陽クラスターの外資系企業の優位性が際立ち、一定規模以上の外資系企業の数・売上高の伸びがともに各クラスターにおいてトップクラスである。通州クラスターの文化貿易、ビジネスコンベンションの関連産業が急速に回復しており、一定規模以上のコンベンション企業、旅行代理店の売上高は同期比より倍増した。首都空港、大興空港は臨空経済の発展をリードしている。順義クラスターの貨物輸出入総額は自由貿易試験区全体の4割以上を占め、2022年より16.2ポイント増加した。また、大興クラスターの一定規模以上の空港関連企業の売上高は3倍以上増加した。亦荘クラスターの一定規模以上の情報サービス業、自動車製造業の売上高は2桁台の増加を実現した。

二、金融類パークの金融業が安定的に成長

金融街、麗澤金融商務区、銀行保険産業パークの3つの金融類パークでは、一定規模以上の金融業企業の売上高が安定的に成長している。中でも、資本市場サービス企業の数が6割ほどを占め、通貨金融サービスと保険業の売上高は1000億元を超えた。

三、政策機能類パークの科学技術サービス業が比較的速く成長

未来科学城、懐柔科学城及びその東区、農業科学技術パークの4つの政策機能類パークでは、一定規模以上の企業の売上高が同期比1割ほど増加し、うち科学技術サービス業が13%増加した。

四、科学技術、ハイエンド製造類パークのイノベーション主導の特色が際立つ

中関村朝陽園、延慶園、門頭溝園及びハイエンド製造業基地の4つの科学技術類、ハイエンド製造類パークでは、科学技術・製造分野における企業の売上高が全体の6割以上を占め、研究開発費用の支出が8割以上を占め、「専精特新」企業(専門性があり、精巧な技術力を持ち、独自性に優れ、イノベーション能力の高い中小企業)の数は2割以上を占める。

五、文化観光類パークが急速に回復

ユニバーサル・北京・リゾートは通州文化観光エリアの代表的なプロジェクトであり、莫大な来場者の流動量によりチケットや飲食・宿泊・娯楽・ショッピングの派生消費をもたらしている。隆福寺エリアでは、新たな文化、新たな空間、新たな娯楽、新たな体験を提供する新業態をエリア発展の新たな注目点とするために、積極的に多機能の都市文化生態空間を構築している。2つのパークの一定規模以上企業の売上高は同期比3割以上増加した。

重点パーク（クラスター）に関する発展向上特別プロジェクト及び3カ年行動計画の持続的な推進に伴い、金融類パークの金融業企業の数は4割以上を占め、科学技術類、ハイエンド製造類パークの製造業、科学技術サービス業、情報サービス業企業の数は半分以上を占め、文化観光類パークの卸売・小売、宿泊・飲食、文化・体育・娯楽企業の数は4割以上を占める。次のステップとして、重点パークが優位性のある特色産業を発展させるための取り組みにより注力し、地域開放による受け入れ能力を強化して、「両区」の建設がより高い成果を上げるよう推し進めていく。

（情報提供：北京統計）