
北京人型ロボットイノベーションセンター

貨物仕分けのロボット
中国は近年、「人工知能+」行動を積極的に推進し、スマート経済の中核産業の規模は既に1兆元(約23兆2900億円)を超えています。北京人型ロボットイノベーションセンターは国家級のエンボディドAIデータ中核プラットフォームとして、高品質なデータ基盤を整備し、産業の質の高い発展に「データの原動力」を注ぎ込んでいます。

ロボット技術を紹介している夏華林基地責任者

ロボット本体を使わないデータ収集装置
拠点責任者の夏華林氏によりますと、この拠点は完成からまだ1年足らずですが、敷地面積は約6000平方メートルに及び、住宅、商業施設、工業、医薬、ヘルスケア・介護など6分野の30余りの典型的な実環境を再現しています。また、主要なロボット150台以上、ロボット本体を使わないデータ収集装置100セット余りを備え、「マトリックス型収集」によってデータの壁を打破し、異なる機種や異なる環境をまたいだデータの再利用を実現しています。

さまざまな場面でのデータ収集

さまざまな場面でのデータ収集
高品質なデータは、人型ロボット産業の発展を支える戦略的資源です。同拠点は、データの収集、クリーニング、品質検査、アノテーション(データへのラベル付け)から、モデル学習、データのフィードバックまでを網羅する、自社開発のクローズドループ型ツールチェーンを構築しました。AI大規模モデルを活用した自動アノテーションにより、データ生産の効率も大幅に向上しています。現在、年間生産能力は18万時間に達し、これまでに約3万時間分の高品質データを外部に提供しました。生産能力の70%以上が企業・業界向けに使われています。オープンソースのデータセット「RoboMIND」は、世界でのダウンロード回数が2000万回を突破し、エンボディドAI分野で首位を維持しています。同センターはさらに、工業情報化部と共に、データ収集やアノテーションに関する複数の標準策定を主導しています。
「人工知能の発展は、特定の国による独奏であってはならず、世界が協力して奏でる交響曲であるべきです」。オープンソースと開放、共創とウインウインの理念を掲げ、北京人型ロボットイノベーションセンターは、世界初となる「100万時間の高品質データプラットフォーム」の実現を目指しています。エンボディドAI産業を支えるデータ基盤を一層強固なものとし、人型ロボットがさまざまな業種・分野、そして一般家庭へとより速く普及するよう後押ししていきます。