
順義区は北京市の北東部に位置し、同市の副都心に隣接し、首都国際空港の所在地であり、最新の北京都市全体計画による空間構造の中の「多点」の最も重要な一点である。2019年、同区の地域総生産が同期比6%増で、一般公共予算収入が同期比4%増の165.7億元で、区内住民1人あたりの可処分所得が同期比9.2%増であった。固定資産投資額が462.7億元で、その希望が全体的に見れば安定している。社会消費財の小売総額が同期比5.7%増の506.1億元であった。
基盤が強い。順義区は首都の先進製造業基地と科学技術成果実用化の担当地域であり、自動車製造と航空宇宙の2つの1000億レベル産業を育成した。同区は北京の自動車産業のメインエリア及びインテリジェント・コネクティドカー産業の主要な地域として、長年にわたって完全な産業チェーンを構築した。現在、十数か国と地区の400社あまりの自動車業者が同区に入居し、投資総額が500億元に達している。北汽集団、北京現代、ベンツ新エネルギー自動車、BMW中国研究開発センター、滴滴出行(ディディ)などをはじめとする従来の自動車産業、新エネルギー自動車産業及びインテリジェント・コネクティドカー産業がここに集結され、ともに発展していく。チップ、電子、5G通信、高精度地図などの産業も速やかに集結されつつある。同区では現在、車両組み立て企業が4社、研究開発センターが9つ、部品生産企業が100社集まり、伝統的な自動車と新エネルギー自動車の年間生産量がそれぞれ100万台と10万台を超え、自動車産業の年間工業生産高が1800億元近くである。
順義区は首都産業金融中心、国家産業金融協力試行都市、北京市融資(金融)賃貸集積地域である。現在、同区は民生銀行本部、華夏基金、北京人寿、文科租賃など300社あまりの良質な金融機関を保有している。基金、ファイナンシャルリース、ファクタリングを代表とする産業金融の成長が際立ち、全市における第2位のファイナンシャルリースの集積地域となり、国創基金、国投基金、中交基金、中鋁基金など80社あまりの良質な基金がここに集結され、管理される基金の規模が1.8万億元で、産業基金が4000億元である。実体経済に貢献する能力がさらに強化され、金融産業は今や同区の三番目に重要な基幹産業となっている。
一方、順義区は中国国際展覧センター新館、国家対外文化貿易基地など重要な国際交流プラットフォームを保有している。2018の経済規模が全市第5位、都市発展新区では第1位に輝き、工業総生産が全市で上位を占めた。同区は当面「3+4+1」の「高精尖(ハイレベル・精密・先端的)」産業をリードとして新たな布石を打ち、「新エネルギースマートカー、第三世代半導体、航空宇宙」という3大革新型産業クラスターに焦点を当てて発展し、「臨空経済(空港、航空関連産業)、産業金融、商務会議・展覧、文化クリエイティブ観光」という4つの現代サービス業をグレードアップして発展し、知能化製造(スマート製造)」の産業形態を構築していく。
景色が素晴らしい。2本の主要な川が順義区全域を貫き、最も欧米風情に富む別荘区が温楡川の河畔にある。潮白河の河畔に、面積が6.3万ムーである潮白河国家森林公園が置かれている。百里まで長く続く舞彩浅山、きらきらと輝くオリンピック水上公園、百花繚乱の北京国際生花港も同区にある。全区の1人当たりの緑地面積が全市第2位、緑化率が全市第3位である。同区は「全国衛生都市」「全国緑化模範都市」の名誉称号を勝ち取り、順調に「国家生態示範区」の引き取り検査に合格し、国家レベルと市レベルの環境優美鎮(町)・生態村作りの比率も全市で上位を占め、今、全力を尽くして「全国文明城区」の建設に取り組んでいる。区域内には中央別荘区という北京初の総合的・高品質・国際的別荘コミュニティがある。その中に、国際学校、5つ星ホテル、クラブ、ポロクラブ、ゴルフなどの高級な関連設備が揃い、住居環境が美しく住みやすい。
インフラと環境が整っている。順義区ではインフラと環境が整い、5つの三級病院、8つの大学、3校の市レベル示範性高校、5400床の養老用ベッドを保有し、ウォルマートのサムズ・クラブ、カルフールなどの有名な商業施設をはじめとする北京市北東部のビジネス中核エリアが形成され、北京臨空(港)国際免税城の建設が加速している。交通施設が完備し、年間利用者数が延べ1億人で世界第2位を記録し、国内初の72時間通過ビザ免除政策が実施された首都国際空港がここにある。2つの地下鉄ラインと6本の高速道路を保有し、道路網密度が首都の新都市で第1位である。国際化のレベルが高く、外国人出入国サービスホールが特別に順義に置かれている。10項目の特別政策を打ち出し、積極的に国際人材コミュニティの建設を推し進めている。区内には1万人の外国人が常住しており、外国人児童向けの学校の数とトップクラスの国際学校の数がそれぞれ全市の6分の1と2分の1を占め、北京市における規模が最も大きい国際化教育コミュニティである。BMW(中国)研究開発センター、ムンタース空気処理設備(北京)有限公司を含む700社あまりの外資系企業が同区に入居し、多国籍企業と世界企業500社に選出された企業がそれぞれ80社あまりと30社あまりがあり、ドイツ、イタリア、アメリカなどの国の都市と相次いで友好都市関係を結んだ。
事業展開の舞台が広い。産業と都市の融合を促すために、順義区は4つの主要なプロジェクトの発展空間の拡大に取り組んでいる。その中で、北京天竺総合保税区は北京ないし国内の唯一の敷地内に貨物輸送空港が配置されている総合保税区である。搬入される海外貨物に対しては保税、保税区内部での貨物の流転に対しては免税、搬入される国内貨物に対しては税金を還付するなどの政策がある。同保税区に入居した企業が400社あまりに達し、既に医薬品、航空、文化、越境電子商取引、特色のある金融を代表とする基幹産業が形成され、北京市及び順義区のサービス業開放拡大の重要な担当区域となっている。北京臨空経済核心区は首都国際空港を中心とし、北京市が重点的に建設する6つのハイエンド産業機能地域の1つの臨空経済区の中核エリアである。入居した企業が2600社あまりに達し、航空宇宙、現代物流、新興金融、商務会議・展覧、ハイテク産業を代表とする基幹産業が形成されている。中関村科学技術園区順義園は首都のハイエンド・リーディング型産業の担当区であり、北京市科学技術成果の実用化と産業化の主要地域で、順義区の革新型産業集積地域発展示範区でもある。現在まで、300社あまりのハイテク企業を含む累計2000社あまりの企業が誘致されて入居し、スマート新エネルギーカー、第三世代半導体、航空宇宙、次世代情報技術、ハイエンドデバイス製造、バイオ医薬、「大健康」を代表とする基幹産業が形成されている。グリーン・エコ産業機能区では順義区の最も特徴的で代表的な観光資源が集まり、大型競技イベント、文化観光、スポーツ・レジャー、特色農業などを特色とするエコ産業クラスターが形成されている。