京津聯合公告第7号
中国共産党中央委員会と国務院によるビジネス環境の最適化に関する実施方策を徹底的に実行し、「ビジネス環境最適化条例」の実施を推進し、国際基準を参照し、実情を結び付け、第7弾の北京・天津出入境検査場におけるクロスボーダー貿易のビジネス環境の最適化に関する改革策を策定した。以下のように公告する。
一、通関申告に対する監督・管理の改革の深化
1、輸出予備申告の適用の範囲を拡大する。貨物が揃い、コンテナへの箱詰めが完了し、船腹予約書類の電子データを取得した企業は、貨物が税関の監視区域内に到着する3日前から税関に申告することができる。貨物が税関の監視区域内に到着した後、税関は貨物の検査と通関手続きを受け付けます。
2、「輸出直装」をさらに完備させる。天津港で輸出コンテナ貨物の「事前申告+到着直装+現場検査」というモデルの試行を行い、監督・管理・検査と物流業務を融合させ、検査対象の貨物が埠頭に到着した後にその場で検査を受けるようにする。
3、 出入境検査場における監督・管理に関する書類のペーパーレス化をさらに推進する。国際貿易の「ワンウィンドウ」(手続きは一つの窓口で完結すること)に拠り、より多くの監督・管理に関する書類の取り扱いのオンライン化を推進する。税関総署の統一的な手配に基づき、検験検疫書類の電子化改革を展開し、検験検疫書類の電子化を推進・実施し、企業がオンラインで関連書類について検索し、それを印刷することができるようにする。
4、「柔軟な検査」方法のパイロットプロジェクトを実施する。集中的な検査の上、貨物の性状と企業の合理的な要求に応じ、輸送に対して特別な要求を有する輸出入貨物について、予約検査、後日検査、工場における検査、入庫時の検査など多様な検査方法を用い、貨物の輸送の回数と検査の待ち時間を減らし、監督・管理・検査の効率を高める。
5、税関検査への立ち会いを不要とする。コロナ期間中、荷受人と荷送人が税関からの貨物検査通知を受けた後、現場に立ち会う必要がなく、貨物を保管する税関の監督・管理区域の責任者または使用する輸送手段の責任者などに現場への立ち会いを依頼することができるほか、電子メールで立ち会いができないことについて税関に連絡し、税関にそのまま検査を実施することを依頼することもできる。よって、輸出入貨物の迅速な受検・通関を促進する。
6、全体的な通関所要時間を公表する。通関・ビジネス・国際貿易の「ワンウィンドウ」・通関協会などのウェブサイトで、四半期ごとに輸入通関業務量トップ100企業の全体的な通関所要時間を公表し、企業の予備申告を奨励し、出入境検査場における通関・物流時間を短縮する。
二、港湾における「3つのサンシャインサービス」のさらなる改善
7、サンシャインサービスの効率を向上させる。天津港では業務効率の評価、所要時間についての約束、埠頭地区内の検査などの措置を実施し、「サンシャイン価格+サンシャインサービス+サンシャイン効率」を公布・展開し、企業の期待感をさらに高めていく。
8、港湾業務の標準所要時間の基準を細分化し、2.0版を公表する。標準所要時間の基準を改善し、所要時間の短縮に力を入れ、標準所要時間の項目を追加し、業務のプロセスをさらに簡素化する。
9、燻蒸や消毒などの有料検疫処理業務を引き続き規範化する。市場ニーズに導かれ、価格に対する監督・検査及び業界基準などを通じて、港湾経営者が関連サービスの料金をさらに引き下げ、サービスの品質を向上させるように指導する。
三、港湾における物流活動と業務の電子化の推進
10、コンテナの通関の電子化の試行を推進する。天津港コンテナ設備引継伝票電子化プラットフォームと、各海運会社のコンテナ管理システムとのマッチングを実現させ、コンテナの通関手続きを簡素化し、電子化されたコンテナ検査および「24時間、年中無休」のコンテナの通関業務の試行を行う。
11、港湾における業務のペーパーレス化を推進する。輸入コンテナ貨物引換証電子化プラットフォームを積極的に開発し、その機能とサービスを改善する。天津港の貨物引換証のペーパーレス化を推進し、システムのマッチング、データと情報の共有の効果をよりよく発揮し、ユーザー体験を向上させる。
四、「ワンウィンドウ」などの複数のプラットフォームの統合的な使用の推進
12、「京津冀通関利便化」におけるブロックチェーンの応用を推進し、北京市・天津市・河北省の税関通過・港湾物流のデータをオンラインで共有することを推進する。ブロックチェーンを利用し、通関や物流等の所要時間照会を実現させ、業務の流れの最適化と効率を向上させる。
13、国際貿易の「ワンウィンドウ」における「自動車部品自動補助申告システム」を普及させ、自動車部品類商品の税関申告手続きを簡素化する。企業が申告する場合、部品番号を入力するだけで、ほかのすべての申告情報が自動的に記入されるというリスト式申告を可能にする。
14、北京国際貿易「ワンウィンドウ」プラットフォームと天津市港湾統一料金徴収管理サービスプラットフォームとのマッチングを推進し、北京企業が北京で北京国際貿易「ワンウィンドウ」プラットフォームを通じて天津港湾建設費の地方留保部分の返還申請を実現させ、天津の港湾における納付と決済の「ワンストップサービス、一括処理、一体化管理」を実現させる。
15、天津港集配スマートプラットフォームの構築を推進し、北京の物流企業及びその車両と天津港集配スマートプラットフォームとの接続を推進し、港湾の貨物輸送のマッチング効率性を向上させ、港湾における貨物の移動・分散を加速させ、貨物の港湾滞在時間を短縮する。
五、民衆による監督評価メカニズムを構築する
16、港湾の「クレームを受付して直ちに処理する」顧客サービスホットラインを開設する。現在の貨物出入港予約メカニズムの上、港湾の統一的な顧客サービスホットラインを開設し、港湾・埠頭・ゲート・貨物積卸場などにおける輸出入の全プロセスで発生する問題を解決し、港湾物流の円滑化を実現させる。
17、社会監督員制度を確立する。輸出入政策に精通し、輸出入業務あるいは国際貿易の研究者を社会監督員として招聘する。社会監督員は輸出入のプロセスとスタッフを全面的に監督し、問題の発見と収集および問題に対する合理的な提案などにあたり、港湾のビジネス環境の改善のために建設的な役割を果たす。
18、民衆による通関評価メカニズムを構築する。北京国際貿易の「ワンウィンドウ」において専門窓口を開設し、「国際貿易について一言」というコラムを設け、アンケートを実施する。民衆が出入国検査場の経営・監督・管理における問題点を発見し、問題の解決についてアドバイスを出し、出入国検査場の監督・管理部門とサービスサプライヤーを評価するように、民衆の参加を呼びかける。