昌平クラスター

2024-12-04

1地域概要

 昌平クラスターは主に中関村生命科学園とその周辺地域で構成される。北は北沙河と定泗路、南は北農路と朱辛荘中路、西は京蔵高速道路と昌平区の境界、東は沙河ダムと安居路までの約10.26平方キロメートルの面積をカバーする。

2.建設目標

 国家戦略の実現に全力で取り組み、北京の「両区(国家サービス業開放拡大総合モデル区、中国(北京)自由貿易試験区)」建設及び国家重大科学技術プロジェクトの実施などの歴史的な機会をつかみ、北京自由貿易試験区の科学技術イノベーションエリアの全体的位置づけを中心に、開放と改革の深化の結合、制度刷新と科学技術イノベーションの結合を堅持し、「産業+パーク」の協同開放モデルを積極的に模索し、市場活力を備えたオープンで国際的なハイエンドイノベーションエコシステムの創出に注力する。効果的な主導機能を持ち、ハイエンド要素を集め、積極的な制度刷新が図られ、強力なけん引・波及効果を発揮する自由貿易区の発展体制をおおむね形成し、世界トップレベルの「ライフバレー」の建設を加速させ、開放の主要拠点と発展の主要エンジンとしての役割を十分に発揮し、昌平区をハイレベルの開放と質の高い発展パターンに導く。また、「3つのブレークスルー」の達成に努める。1つ目に、科学技術イノベーション能力の新たなブレークスルーを達成する。「4つの直面(世界科学技術の最前線に直面し、経済の主戦場に直面し、国の主要なニーズに直面し、国民の生命と健康に直面する)」を堅持し、国家重大科学技術プロジェクトの実施をけん引力とし、国の戦略的科学技術力を強化し、企業の技術革新能力を高め、人材のイノベーション活力を喚起すると同時に、「0から1まで」のブレークスルーをより多く達成するよう努力し、生命科学分野における独創的革新の策源地を創出する。2つ目に、開放・発展レベルの新たなブレークスルーを達成する。自由貿易区の「実験場」としての役割を十分に発揮し、制度、政策、管理、サービスの革新を共同で推進し、世界トップクラスのビジネス環境を構築し、人材、技術、資本など様々な国際的要素を導入し、世界のハイエンドな革新的資源の集積地を創出する。3つ目に、産業発展の質に新たなブレークスルーを達成する。科学技術イノベーションとデジタル化による新たな発展原動力の育成を堅持し、医薬・ヘルスケアという中核・主導産業に焦点を当て、次世代情報技術、科学技術サービスなどのポテンシャルを秘めた優位産業の戦略的展開を積極的に図り、国際競争力を持つ多くの重大プロジェクトの実施を推進し、首都の「高精尖」(ハイレベル・精密・先端的)産業発展の新たな要所を創出する。

3.建設内容

 医薬・ヘルスケア分野。生命科学園を中心に、北京生命科学研究所、北京脳科学・脳型研究センター、国家蛋白質科学センターなど数多くのトップクラスの研究開発機関が集結し、多くのトップクラスの科学者やハイレベル人材が集まり、革新的な医薬・ヘルスケア企業が数多く入居している。昌平クラスターはライフサイエンス分野の革新的資源が中国で最も集中しているパークの一つであり、北京市の医薬・ヘルスケア産業の発展に資するイノベーションエンジンでもある。

 デジタル経済分野。昌平クラスターには、小米(シャオミ)集団、三一集団、好未来集団、慧聡集団など、業界をリードする企業の本社やその子会社・支社が集まっている。次世代情報技術とその派生分野で率先して戦略的展開を図り、ハイエンド産業のデジタルクラスターの発展傾向をおおむね形成している。

 また、昌平クラスターとその周辺地域は研究開発サービス、起業・インキュベーション、科学技術金融、知的財産権サービスなどの科学技術サービス業の発展のための良好な基盤を備えている。


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