一、主な枠組みと概要

基本理念:国家政策の要求を全面的に実施し、先進的な経験を生かし、北京の特色を引き立て、摸索と革新を強化し、需要志向を重視すると同時に、北京市の外商投資に関する地方立法、サービス業拡大開放2.0計画との整合性を確保する。「若干の措置」は外資を安定化させるための包括的な政策である。

第一部分は全体要求である。

第二部分は外資の質を向上させることである。具体的には、重点分野における外資導入を拡大すること、「両区(国家サービス業開放拡大総合モデル区、中国(北京)自由貿易試験区)」建設の手本・牽引的役割を発揮させること、外資誘致ルートを拡大すること、企業の秩序正しい移転を支援すること、外資プロジェクトの立ち上げ促進メカニズムを改善すること、とある。

第三部分は外商投資企業の内国民待遇を保障することである。具体的には、法律に基づき、外商投資企業が政府調達活動に参加することを保障すること、法律に基づき、外商投資企業が基準策定に平等に参加することを支援すること、外商投資企業が支援策を平等に享受することを確保すること、とある。

第四部分は外商投資の保護を継続的に強化することである。具体的には、外商投資の権益保護メカニズムを整備し、知的財産権保護制度を最適化し、重点分野における知的財産権の保護を強化することである。

第五部分は投資と経営の利便化レベルを向上させることである。具体的には、外商投資企業の外国人従業員の滞在・在留に関する政策の最適化を促進し、外商向けの生活サービスの利便化レベルを向上させことである。また、データ越境移転の利便化に関する安全管理メカニズムの試行を摸索し、法律に基づいて外商投資企業の資金越境移転を利便化し、外商投資企業に対する法執行検査を統合的に最適化し、外商投資企業に向けたサービス保障を改善するということである。

第六部分は財政・税制面での支援を強化することである。具体的には、外商投資促進のための資金保障を強化する。外商投資企業による国内再投資を奨励する。外商投資企業に関する税制上の優遇措置を実施する。国が奨励する発展分野への外商投資企業の投資を支援するということである。

第七部分は外商投資を促進する方法を改善することである。具体的には、外資誘致制度を整備し、投資・企業誘致活動を積極的に実施し、海外からの投資促進を円滑化し、外商投資促進ルートを拡大し、外商投資促進評価を最適化するということである。

第八部分は計画・実施を強化することである。

二、政策の特徴

第一は、範囲と深さを拡大すること。30以上の部門の職責に関与し、「意見」の条項と関連業務要求を網羅し、かつ貫徹・実施し、当市の「両区」建設などの新たな開放分野の実情を踏まえ、知的財産権の保護、外国為替の利便化、ハイエンド人材の導入などに関する最新政策を盛り込み、開放政策の内容をより広く、より深く網羅している。

第二は、需要志向を重視すること。外商投資者の主要な関心事項と共通の政策要望に焦点を当て、投資サービス、投資保護、要素保障などの内容をさらに改善し、多国籍企業のグローバル経営と新興事業拡大などのニーズに応え、外商投資の期待リターンを安定化させ、外商投資の確信を高める。

第三は、摸索と革新を強化すること。「若干の措置」では、「率先して国際的な高水準の経済貿易ルールとの整合性を図る」、「規則、規制、管理、基準などの制度的開放を着実に拡大する」など、当市の特徴に沿った革新的な措置を打ち出している。また、「データ越境移転の利便化に関する安全管理メカニズムの試行を摸索する」など、「意見」に明記されている当市担当の試行摸索任務を明確にしている。

第四は、関連する法規や政策文書との整合性を確保すること。