未来科学城

2024-12-05

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(一)概況の紹介

北京市昌平区に位置する未来科学城は、同市が重点を置いて整備を進める高度人材向けの革新・起業の拠点である。同地域は広大な計画面積と優れた立地を誇り、中関村科学技術パークに近接し、北京市の科学技術イノベーションシステムの重要な一部である。

未来科学城は、「両区一心」を計画の理念とする。「両区」とは、未来科学城の主要な受け皿である東区と西区を指しており、機能が整備された、住みやすく働きやすい研究開発とイノベーションに適したコミュニティーである。「一心」とは、未来科学城のグリーン生態系の中心地を指しており、東区と西区を結ぶことで、美しい水と緑地が織りなす、水域と都市部が融合した生態系空間を共に構築する。ここは高度人材の集積地であるだけでなく、科学技術イノベーションと産業高度化の深い融合を推進するための重要なプラットフォームでもあり、持続的に地域経済の質の高い発展をリードする原動力となっている。

(二)機能的位置付け

未来科学城は、エネルギー科学、生命科学、情報技術などの最先端研究に焦点を当て、ハイテク産業をリーディング産業とし、現代的なサービス産業を支柱とする現代的な産業エコシステムを構築し、北京ないし全国の科学技術イノベーションと成果の実用化を主導するコアエンジンとして機能することを目指す。

同科学城はグローバルな技術革新の高地となることを目指しており、エネルギー産業戦略をサポートする機能を強化する「エネルギーバレー」、医薬・ヘルスケア産業のブレークスルーをリードする「ライフバレー」、科学及び教育産業を統合し、産・学・研・用(「用」は実用化・運用を指す)が融合したイノベーションネットワークの構築を目指す「沙河高等教育パーク」という「両谷一園(2つのバレーと1つのパーク)」の配置に重点を置く。

(三)発展状況

未来科学城には現在、ファーウェイ、国家電網、生命科学パークなど国内外のトップクラスの企業や研究機関が入居しており、同科学城の発展の原動力を大幅に強化した。東区は中央企業のクラスターの優位性を生かして、100社以上の支社とハイテク企業からなるイノベーションマトリックスを構築し、多くの国家級・市級科学研究プラットフォームを配置し、産・学・研の深い融合を推進している。一方、西区は沙河高等教育パークと生命科学パークを受け皿として有名大学の教育・研究資源と科学技術力を集積させ、多くの独創的な科学研究成果を生み出したと同時に、豊かな科学技術教育資源を生かし、科学技術イノベーションサービス体系を整備・確立するための強固な基盤を築いた。

ここ数年、重大プロジェクトが次々と着工し、インフラ整備も着々と進められたことにより、未来科学城の総合力は大幅に向上し、北京市の科学技術イノベーションと産業高度化を進める重要な動力源として勢いよく発展している。

(四)連絡先

住所:北京市昌平区北七家鎮定泗路未来科学城管理委員会

Eメール:wlkxcgwhzhbgs@bjchp.gov.cn


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