
(一)概況の紹介
中関村朝陽園は国家自主イノベーションモデル区の一つであり、朝陽区の科学技術イノベーションの主要拠点であり、「両区」の建設の主要な受け皿となっており、デジタル経済モデル地区づくりの中枢地域でもある。
同園は、国際的な研究開発を主な特徴とし、5G、ブロックチェーン、人工知能、医薬・ヘルスケア、科学技術サービスなどの「高・精・尖(高度・精密・先端)」産業に重点を置き、デジタル経済の新業態育成の加速に注力する。産業パーク内には、産業インターネット、人工知能デジタルセキュリティなどの分野に携わる企業が集積し、完全な産業チェーンとエコシステムを形成している。
(二)機能的位置付け
中関村朝陽園は朝陽区の「両区」の建設における主要な受け皿として位置付けられ、デジタル経済モデル地区の中枢地域である。同園は主要な産業の受け皿としての役割を果たし、全区のデジタル経済に関する主要産業の集積と発展を調整・けん引しつつ、産業インターネット、人工知能、デジタルセキュリティなどの主要な産業クラスターを大いに発展させ、フォトニクス、生命・ヘルスケアなどの未来産業における新たな優位性を育成する。
(三)発展状況
同園には、中国科学院に属する13の研究院・研究所、16の国家重点実験室、複数の国家級・市級研究開発プラットフォーム、28の「メイカーズスペース」やインキュベーター、74人の中国科学院や中国工程院の院士、7つのポスドクワークステーションなど、数多くのハイエンドなイノベーション資源が集積している。同園では「高・精・尖」産業の成長が著しく、多国籍企業の本社、投資会社、上場企業などの優良企業をはじめ、数多くのユニコーン企業やガゼル企業など2000社以上のハイテク企業を誘致したほか、工業インターネット研究院などの影響力の大きな研究開発プラットフォームも誘致した。同園はイノベーション能力に長け、国務院によって起業・改革モデル基地に選ばれ、国際的なベンチャーキャピタルが集積し、MSDやアリババ傘下の達磨院などの有名な研究開発機関が次々と拠点を構えた。同園内の企業サービスシステムも整備・確立され、デジタル経済と「両区」の建設を後押しするための特別政策が策定され、企業の実情を踏まえ、あらゆる面から企業の成長を促進するための「サービスパッケージ」を提供している。