
(一)概況の紹介
北京金融街は長安街の北側に位置し、総面積は2.59平方キロメートル、総延床面積は600万平方メートル、オフィスビルの延床面積は400万平方メートルに達する。
北京金融街は中国金融業界の重要なランドマークとして、独自の地位を持ち、多くの金融機関が集積し、膨大な資産規模を持つことで知られている。30年の歩みを経て、同金融街は意思決定・監督管理、標準策定、資産管理、支払・決済、情報交換、国際協力などの機能が統合された国家金融管理の中心地として成長し、「両区」の建設における重要な産業パークの一つでもある。
北京金融街には、国家の金融管理部門に属する「一委一行両会」(国務院金融安定発展委員会、中国人民銀行、中国銀行保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会を指す)のほか、中国証券投資基金業協会など15の金融業界団体も集積している。
(二)機能的位置付け
北京金融街は、意思決定・監督管理、標準策定、資産管理、支払・決済、情報交換、国際協力の機能が統合された国家金融管理の中枢及び首都における金融業の中心地である。
(三)発展状況
2023年現在、金融街には銀行、証券、保険、ファンド、信託など各種金融機関1900社近くが集積しているほか、175の本社型機関が拠点を構える。2023年の金融街における金融業の付加価値額は、前年同期比6.8%増の3227億5000万元を達成した。2023年12月末時点での金融街内の金融機関の資産総額は前年同期比10.2%増の151兆2000億元に達し、中国全土の金融資産総額の3分の1を占めた。一方で、金融街は中国の優秀な人材が最も集中するエリアであり、大勢の高度金融管理人材が集まっている。