8月30日、「中国(北京)自由貿易試験区データ越境移転管理リスト(ネガティブリスト)(2024年版)」(以下『ネガティブリスト』)及び「中国(北京)自由貿易試験区データ越境移転ネガティブリスト管理弁法(試行版)」(以下『管理弁法』)などのデータ越境移転に関する政策文書が一般公開された。同リストは初のシナリオプランニングを取り入れたフィールドレベルのデータ越境移転ネガティブリストである。

データの越境移転は、世界中の資本、情報、技術、人材、貨物などの資源要素の交換と共有を実現するための基礎であり、グローバルな資源配分を最適化するうえで重要な役割を果たしている。「ネガティブリスト」など政策文書の公表は、北京市のデータ越境移転サービスの利便化改革には大きなブレイクスルーを遂げたと示した。

「ネガティブリスト」では、関連業種に対する適用範囲が明らかにし、データ越境移転安全性評価に合格する必要なデータ、個人情報越境移転基準契約書の届出や個人情報保護認証が必要なデータのリストについて詳しく規定された。「ネガティブリスト」対象外のデータについては、データ越境移転事前監督管理の手続きが不要となり、企業の合理的かつ必要なデータ越境移転のニーズを最大限に満たす。

「ネガティブリスト」の第一陣には、自動車、医薬品、小売、民間航空、人工知能の5つの分野が選ばれた。続きは、動態管理メカニズムに基づき、業種別、分野別、陣別においてリストの作成を推進し、複数分野のリストが整備され次第、一括して公表し、ネガティブリストの政策システムの最適化を実現しつつある。

自由貿易試験区ネガティブリストと全市の利便化サービス管理政策文書及びサービスガイドブックはすでに「網信北京」「開放北京」などのウェブサイトで公開され、企業はオンラインで閲覧・ダウンロードできる。目下、北京市では包括的な促進措置により、アウディ、バイエル、民生銀行、海天瑞声、LGなど47社が国家データ越境移転安全性評価に合格し、167社が個人情報越境移転基準契約書の届出を完了し、同市の越境移転データの多様性も合格率も全国で上位にランキングされた。

(情報提供:北京日報)