北京市副都心に位置する都市緑心森林公園が、国家レベルの栄誉を再び獲得した。「北京市副都心都市緑心クリーンエネルギー供給・利用および炭素管理プロジェクト」が、第1陣となる23のエコ・低炭素エネルギー転換モデルケースの1つとして選定された。
都市緑心森林公園(以下「都市緑心」)の「緑」はどうやって実現したのか?実現した背景には、当初の計画・設計から建設工事、運営管理に至るまで、すべての段階・分野において省エネ・低炭素措置が実施されてきたことが挙げられる。例えば、スマートグリッドを低炭素エネルギーシステムの中核プラットフォームとし、エネルギー供給には主に太陽光発電、地中熱ヒートポンプ、グリーン電力の北京への導入などが挙げられる。建築物に関してはスマートエネルギー管理システムが活用され、3つ星グリーンビルディングの建設および生産工場のリニューアルが実施されてきた。
2023年を例に挙げると、都市緑心では180万kWhのグリーン電力が使用され、冷・熱供給には地中熱ヒートポンプをメインとし、地域内の太陽光発電がすべて活用されたほか、地域内の森林による炭素吸収により、都市緑心の炭素排出量は著しく低下した。2023年、都市緑心の炭素排出量はわずか1694トンほどだった。
概算すると、1694トンの炭素排出量は、627トンの標準炭を燃やすことで排出される二酸化炭素の総量に相当する。都市緑心の60万平方メートルの建築面積に基づいて計算すると、都市緑心の建築物炭素排出量は、同じ規模の住宅炭素排出量のわずか8分の1に相当する。このように大規模なエリアでカーボンニュートラルがほぼ実現している。
(情報提供:北京日報)