建築発生土処分場から「カーボンニュートラル先進事例」へ 房山の公園が国家級栄誉を獲得

japanese.beijing.gov.cn
2025-12-06

このほど、北京市房山区拱辰街道にある昊天カーボンニュートラル公園が、『2025年美しい中国・グリーンスペース利用者モデル事例集』に選定された。

01 (1).jpeg

同公園は、かつて5万立方メートルもの建設発生土が山積みされた廃棄物置き場であったが、体系的な生態系再生プロジェクトを経て、2022年4月にリニューアルオープンした。「ライフサイクル全体におけるカーボンニュートラル」の目標を掲げ、この理念に特化した全国初の公共空間として、「建設発生土処分場」から「カーボンニュートラル先進事例」への見事な変貌を遂げた。

02 (1).jpeg

公園では、太陽光発電、再生建築資材、雨水再利用など10種類以上のグリーンテクノロジーを総合的に活用し、完全な低炭素エコシステムを構築している。エネルギーシステムにおいては、エネルギー自給自足を実現した上で余剰電力を電力網に供給しており、年間約24トンの炭素オフセットが見込まれている。公園に設置された直流フレキシブル充電スタンドは、電気自動車と公園電力網の双方向給電を可能にし、エネルギー供給の安定性を確保するとともに、今後の都市エネルギー管理に新たな可能性を示している。さらに、灌漑用水はすべて収集した雨水と再生水を利用し、園内で発生する緑化廃棄物の現地処理や再生建築資材の幅広い活用などにより、資源の循環的かつ効率的な利用を実現している。

03 (1).jpeg

加えて、公園には環境教育展示パネルを設置し、オンラインVR展示ホールの開設やカーボンニュートラルデータのリアルタイム公開などを通じて、環境教育プラットフォームを整備している。これにより、来園者が園内を散策しながら、低炭素技術について自然に学び、理解を深めることができる仕組みを構築している。

情報提供:北京房山

関連書類