北京で部屋を借りる外国人の権益を守り、物件やりとり中のリスクを避けるため、部屋を借りる際に、以下の事項をご注意ください。
実地内見時に注意すべきポイントはなんですか?
1.物件の名義が現在誰になっているかをご確認ください。賃貸人は物件の所有者である場合、有効な物件所有権証明書と身分証明書が必要となります。賃貸人は物件の所有者でない場合、所有者から調印者(転貸人)に依頼される依頼書の原本(公正証書があればより良い)や、所有者は物件の賃貸を同意する旨の書面書類の原本が必要です。さらに、もし所有者からの賃貸同意証明書に偽りがあった場合、転貸人がその責任を負う旨を契約書の中に明記してください。
2.部屋中の施設や物品に、既に故障や安全上のリスクがあるかどうかをご確認ください。
賃貸物件の引渡しに関する注意事項はなんですか?
契約書に定められた物件の引渡し日に、現場で物件の引渡しを行ってください。とくに注意すべき点は以下の項目です。
1.物件自体は契約書に記された物件と一致していること。
2.家具家電は契約書に記された内容と一致していること。
3.鍵の引渡しを確認すること。
4.電気・ガス・水道の目盛りをチェックすること。
賃貸人と借家人はどうやって賃貸契約を結ぶのですか?
賃貸契約は、賃貸人と借家人が物件の賃貸をするために、双方の権利、義務を明確にする契約です。契約期間中、双方は契約内容を守る必要があり、その内容によって、権利を享受し、責任を負います。契約書には、物件の基本状況、賃貸料、使用目的、契約書違反時の責任などの規定が含まれます。北京市住房と城郷建設委員会(住建委)と北京市市場監督管理局が共同で作成した賃貸契約書書式をご利用ください。詳しくは首都之窓、住建委の公式サイトと北京市市場監督管理局公式サイトで確認、ダウンロードできます。また、可能性のある全ての状況をできるだけ契約書に反映してください。契約書を結ぶ際に、一切の口約束を鵜呑みにしてはならず、全ての約束は書面にするからこそ、権益を遵守できます。
注意点:
① 建設(住宅管理)、工商といった政府部署が作られた契約書書式のご利用を推奨します。契約書を結ぶ際に、請負仲買人の契約書サイン、資格証書の番号を記入してもらってください。
② 不動産会社を通じてやりとりをする際、書面の仲買サービス契約書を不動産会社と締結してください。
③ 区・県レベルの住宅管理部署で賃貸契約書の届出手続きを行ってください。
④「分譲住宅賃貸管理弁法」の第9条により、物件契約期間中、賃貸人は一方で家賃を任意で上げてはいけません。
契約書の内容で明確にすべきポイントはなんですか?
賃貸契約は当事者双方が確認すべきで、一般的には以下の内容が含まれます。
1.物件賃貸人の名前(名称)と住所
2.物件の位置、面積、構造、付帯設備、家具家電など室内にある施設の状況
3.家賃と敷金の額、支払い方法
4.物件の使用目的と使用上の注意
5.物件と室内施設の安全性能
6.契約書の期間
7.物件のメンテナンス責任の所在
8.不動産管理会社のサービス、水道、電気、ガスなどの関連費用の納付方法
9.トラブルの解決法と契約書違反時の責任内容
10.その他の定め
物件の賃貸人は契約期間中に物件が徴収される場合や、立退があった場合の対処法を、物件契約書に明記すべきです。
(情報提供:北京市住房と城郷建設委員会)