2025年度北京長城文化祭が5月13日、延慶区で開幕した。文化祭期間中、京津冀(北京・天津・河北)地区の長城沿線では、年間を通じて長城をテーマにした文化イベントが開催される。
開幕当日は、『外国要人の長城訪問』と題したショートドキュメンタリーシリーズ(全3回)が正式に公開され、ニュージーランド、イギリス、スペイン、インド、南アフリカ、ベネズエラ、ギニア、パキスタン、スリランカ、ペルーといった10カ国の国家指導者10人が、長城訪問時の印象や独自の感想を語った。
また、北京市観光局により「京畿長城国家景観ルート」と題したドライブコース10選が公開された。同コースは、門頭溝区・昌平区・延慶区・懐柔区・密雲区・平谷区の6区に及び、八達嶺長城、居庸関長城、慕田峪長城、黄花城水長城、司馬台長城など複数の長城景勝地や、全国重点農村観光地20カ所以上を網羅している。
会場では、北京長城文化祭のロゴマークの募集活動を開始し、万里の長城文化祭にちなんだ文化的シンボルマークを作成する予定である。

会場で展示された長城をモチーフにした文化クリエイティブグッズ
今後、万里の長城沿線の各省・自治区・直轄市でも、年間を通じて長城をテーマにした文化イベントが開催される予定である。9月から10月にかけては、懐柔区黄花城水長城シリーズ特別イベント、6月中旬には、天津市黄崖関長城景勝地で京津冀(北京・天津・河北省)長城文化財テーマ別観光プロモーションイベント、9月中旬には、河北省山海関中国長城博物館で京津冀地区における長城保護成果に関する国際広報活動がそれぞれ開催される。さらに、北京長城沿線の6区では、年間を通じて特色ある文化・商業・スポーツ・観光をテーマにしたシリーズイベントも開催される。
なお、2023年12月29日から修繕・改良工事中の中国長城博物館は、来年(2026年)末または2027年初めに一般公開される見通しである。
(情報提供:北京日報)