このほど、2024中関村フォーラム年次総会のパラレルフォーラムとして、「科学の10年国際フォーラム」が北京で開催された。
フォーラム会場の様子
2023年8月、国連総会では「2024-2033年持続可能な開発のための科学の国際の10年」決議(以下、「科学の10年」)が可決され、ユネスコが主導・実行を担った。「科学の10年」の目標の一つとして、人類の持続可能な開発目標の実現を後押しする強い力となるよう科学知識の発展を推進することが挙げられる。
フォーラム会場で対話するゲストたち
ユネスコ東アジアマルチ部門地域事務所の夏澤翰主任は、「中国、特に北京のようなイノベーション型都市は、この使命を果たすという点で恵まれた優位性を持っている。基礎科学を活かして環境と社会の進展を推進してきた中国の取組をこの目で見てきた」と述べた。
今回の「科学の10年国際フォーラム」は、科学界、政府、民営部門と民間社会の幅広い交流を通じて、科学の10年の展望と任務に向けて共に計画し、各利害関係者が「科学の10年」の実施に向けた取組に参加するよう働きかけることを目指している。
今年は、北京科学技術イノベーションセンター設立10周年の節目を迎える年であると同時に、「科学の10年」の最初の年でもあり、両者は大衆の科学リテラシーの向上、国際科学技術協力の推進、基礎科学の発展支援の強化といった面で高度に合致している。
情報提供:創造性と持続可能な開発のための国際センター(ユネスコICCSD)