このほど、国際図書館連盟（IFLA）は公式ウェブサイトで2025年国際マーケティング賞（IFLA PressReader International Marketing Award Winners 2025）の授賞館を発表し、北京都市図書館に「読書の庭」プロジェクトを設置した首都図書館が、第2位を受賞した。

「読書の庭」は、首都図書館が北京都市図書館少年児童館内に設置したインタラクティブな展示プロジェクトであり、デジタル庭園に育つ植物を通じ、子どもたちの読書や活動の状況を「見える化」する取り組みである。利用者ごとに専用の庭が用意され、本を1冊読むごとに花が咲き、花の色は書籍のジャンルによって異なる。このプロジェクトは、アート性とインタラクティブ性を取り入れた植物の成長を通じて、読書量を可視化する初の試みとして実施された。子どもたちはオンラインで自分の庭を確認できるほか、成長記録を家族や友人と共有できる。これにより、より多くの利用者の参加を促し、共に成長できる環境を提供している。2024年1月の運用開始以来、「読書の庭」で自分の庭を作成した利用者は延べ150万人を超え、来館者全体の41.7%を占めている。

IFLA国際マーケティング賞は、国際図書館連盟（IFLA）が2002年に創設した、国際図書館業界において最高の権威を有する賞の一つである。この賞は、創造性に富んだ成果重視のマーケティングプロジェクトや優れた実践事例、先進的な取り組みを表彰することを目指している。

（情報提供：北京日報）