北京西駅と北京南駅で6月28日より、「楽々お出かけ（軽装行）」サービスの試行運用が開始され、乗客に「家から駅まで」「駅から家まで」という同一都市内の手荷物配送サービスを提供している。「鉄道12306」のアプリおよびWeChatミニプログラムにも「楽々お出かけ」機能が同時搭載され、乗客はオンラインで予約手続きをすることができる。

配達可能エリアは同一都市内の駅から35キロ圏内で、乗客は実際のニーズに応じて2種類の「楽々お出かけ」サービスを選択できる。1つ目は出発客向けの「家から駅まで」手荷物配送サービスである。本サービスを利用すると、スタッフが乗客の指定場所へ訪問し、規定に適合した手荷物を預かり、出発駅まで配送する。保安検査を通過した後、乗客の乗車ホームまたは指定された駅構内の手荷物サービスロッカー（サービスカウンター）まで配送する。2つ目は到着客向けの「駅から家まで」手荷物配送サービスである。本サービスを利用すると、スタッフが乗客の乗車ホームまたは指定された駅構内の手荷物サービスロッカー（サービスカウンター）から手荷物を預かり、所定の時間内に指定場所まで配送する。

既に切符を購入した乗客は「鉄道12306」のアプリおよびWeChatミニプログラムを通じて「楽々お出かけ」サービスを予約できる。「家から駅まで」サービスを利用する場合、発車48時間前から4時間前までに予約すると、スタッフが指定場所へ訪問し、規定に適合した手荷物を預かり、出発駅まで配送する。保安検査を通過した後、乗客の要望に応じて発車30分前にサービスロッカーに預け入れるか、発車10分前にホームまで配送する。「駅から家まで」サービスを利用する場合、列車到着の24時間前から1時間前までに予約すると、スタッフが預かった後5時間以内に指定場所まで配送する。なお、スタッフが預かる前であれば乗客はいつでも予約をキャンセルでき、キャンセル料は発生しない。手荷物が指定場所に配送される前にスタッフが乗客に電話確認を行い、乗客に払い戻しや変更などの行程変更が生じた場合、規約に従って後続業務が処理され、該当料金が発生する。

「楽々お出かけ」サービスを利用する乗客の手荷物重量とサイズは「国鉄集団鉄道旅客運送規程」の規定を満たさなければならない。具体的には、こども1人につき10キロ、外交官1人につき35キロ、その他の乗客1人につき20キロまでとされる。普通列車は手荷物1件の縦横高さの合計が160センチを超えないこと、高速列車は同合計が130センチを超えないこととされている。また、国家鉄道局・公安部が公布した「鉄道旅客に対する持込み及び預け入れ禁止・制限物品目録」の関連要件も満たす必要がある。

「楽々お出かけ」サービスの試行初期は件数課金制で、「出発地から駅まで」および「駅から目的地まで」の料金は1件につき68元、「出発地から乗車列車ホームまで」および「乗車列車ホームから目的地まで」は1件につき98元となっている。今後は市場ニーズや運営コストなどの要因に応じて調整される見込みである。サービスの詳細については、12306および95572カスタマーサービスホットライン、「鉄道12306」のアプリおよびWeChatミニプログラム、駅内掲示板などで確認できる。

なお、「楽々お出かけ」サービスは6月28日から北京西、北京南、上海虹橋、上海、杭州東、杭州、合肥南、広州南、深圳北、長沙南、成都東、成都西、昆明、昆明南、大理、麗江、保山、普洱、西双版納の19駅で試行運用されている。

（情報提供：中国鉄路）