オリンピック中心区、「世界的ダブルオリンピック開催都市の交流拠点」に

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2025-12-09

『北京オリンピック中心区の質の高い発展を加速する行動計画(2025-2027年)』がこのほど発表された。同地区は「世界的ダブルオリンピック開催都市の交流拠点」として整備を進め、2030年までに文化・ビジネス・観光・スポーツ・展示が融合した新たな消費ランドマークの構築を目指す。

中心区は豊富な会場資源を活用し、2026年に60回以上のトップクラスコンサートを開催する計画。あわせて、奥園インターナショナルカーボン&ウォーターフェス、オリンピックフォレストパーク音楽ウィークエンドなど特色イベントを継続展開。ロボットとのインタラクションやナイトプロジェクションマッピングなどの要素も取り入れ、「昼夜連動・四季折々に楽しめる」消費空間を創出する。さらに、「鳥の巣」アイス&スノーシーズン、「水立方」ウィンター・カーニバル、龍形水系の氷上プログラムなどの冬季企画も共同で打ち出す。

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また、中心区は「ダブルオリンピック」を掲げる国際競技大会名城主催地として、国際スポーツイベントを中核に新興スポーツ活動へも裾野を広げる多元的クラスターを形成する。今後2年間で、北京マラソン大会、チャイナ・オープン(テニス)、世界ヒューマノイドロボット競技大会、2026年世界短水路水泳選手権、2027年世界陸上競技選手権などを開催し、「鳥の巣」をeスポーツの殿堂としても位置付けていく。

『行動計画』ではさらに、段階的かつ小規模な商業機能のアップデートを進め、会場・広場・公園に小さくても美しく洗練された組み込み型の商業施設を設置する方針も打ち出している。加えて、中心区の文化的機能と空間の質を向上させ、四季折々の景観を楽しめる眺望回廊システムを構築する。また、代表的な基幹プロジェクトを実施し、広域からの「快適なアクセス」を実現する大動脈を構築するとともに、地域内の「ゆったり巡遊」を可能にする細やかな動線を確保するなど、内部交通の便を最適化し、地点ごとに適切な対策を講じて駐車施設を増設する。

公共エリアと会場施設も質の向上と機能強化を図る。公共空間のインフラ施設、観光施設、地下環状トンネルの改修・更新を実施し、国家水泳センター内のウォーターパークおよびスマート化改修を加速する。国家テニスセンターの付帯設備の改善工事を推進するとともに、オリンピック森林公園のインフラ強化およびオリンピックタワーの改修プロジェクトを実施する。オリンピックタワーの改修完了後は、市民や観光客が高さ246.8メートルの展望台からオリンピック公園を一望でき、空中レストランガーデンで美食を満喫できる。

龍形水系も総合改修が実施される。水質浄化設備や噴水のアップグレードに加え、水辺周辺の夜間照明や緑化景観を向上させ、水辺に親しめる歩行者ネットワーク(スロー交通)を整備する。

情報提供:北京日報/写真:北京朝陽

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