北京に来たら、観光名所を巡るだけではなく、グルメも見逃せません！老舗ブランド、地方政府の北京事務所、世界のレストラン…このグルメガイドを手に美食の旅に出かけましょう！

便宜坊：便宜坊アヒルの丸焼き（鮮魚口店）東城区鮮魚口街65～77号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。明の永楽14年（西暦1416年）に創業し、長年看板メニューとして親しまれているのがアヒルの丸焼きで、山東料理を基本とした名物料理を提供しています。

アヒルの丸焼きは北京ダックの2大流派の一つで、調理の過程で直火を使わないことから「エコなアヒルの丸焼き」と呼ばれています。パリッとした皮、柔らかい肉質でたまらない美味しさです。

都一処：都一処焼麦前門店（本店）

東城区前門大街38号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清の乾隆3年（西暦1738年）に創業し、主力メニューは焼麦（シューマイ）、炸三角（小麦粉で薄い皮を作り三角形にあんを包み、油で揚げたもの）、馬蓮肉（豚肉とオランダカイウの煮込み）、山東風炒め物。

白魁老号飯荘：白魁老号飯荘（交道口店）

東城区交道口南大街158号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。名物料理はラムのロースト。前身は東長順ハラールレストランで、清の乾隆45年（西暦1780年）に隆福寺の東側で開業しました。光緒26年（西暦1900年）に旧店舗の向かいに白魁老号（ハラール）飯荘と呼ばれていた南號が開業し、南店と北店となりました。1957年に国と民間の共同出資によって経営され、店名を「ハラール白魁老号飯荘」に変更しました。

壹条龍：壹条龍飯荘（光明楼店）

東城区光明中街68号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清の乾隆50年（西暦1785年）に創業し、伝統的なしゃぶしゃぶやハラールメニューの炒め物を提供しています。名物料理はハラールメニューのしゃぶしゃぶ炭火鍋、海老の煮込み、牛テールの煮込み、鶏の唐揚げなど。

茶湯李：茶湯李京味餐庁（鼓楼店）

東城区鼓楼東大街94号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清の咸豊8年（西暦1858年）に創業し、当時、創業者の李同林が作る甘いスープが評判となり、かつて清の慈安太后や慈禧太后に甘いスープなどの料理を提供していました。現在では杏仁茶、蓮根茶、菱角茶、牛骨髄入り油茶などの種類があり、生粋の北京人に愛され続けています。

天興居：天興居（鮮魚口街店）

東城区鮮魚口街81～83号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。当初は「会仙居」という店名で、清の同治元年（西暦1862年）に創業しました。「北京炒肝（宋代の民間料理である肝臓の煮物と肺の炒め物から発展した北京の軽食）」を主な名物料理として提供しています。

全聚徳：北京全聚徳前門店（1号店）

東城区前門大街30号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清の同治3年（1864年）に創業し、長年提供し続け親しまれているのがアヒルの丸焼き（吊り窯式）で、山東料理を基本とした名物料理を提供しています。現在、北京には20店舗のチェーン店があります。名物料理は全聚徳盛世牡丹宴（高級北京ダックセット）、芥末鴨掌（アヒルのみずかきのマスタードソース和え）、火燎鴨心（鴨ハツの炒め物）、黑椒板栗釀花菇（栗と花どんこの黒胡椒煮）など。

譚家菜：譚家菜（東長安街店）

東城区東長安街33号北京飯店C棟7階

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。中国で最も有名な官府菜（士大夫階級の家で古くより伝わる中国料理）の一つで、清朝末期の官僚・譚宗浚の家で作られた料理であり、同治2年の榜眼（科挙の第2位の合格者）であったことから「榜眼菜」とも呼ばれました。譚家のレシピは4世代にわたって受け継がれ、中国料理技術の文化と歴史を徐々に発展させてきました。

東興楼：東興楼飯荘（東直門店）

東城区東直門内大街5号

特色：北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清の光緒28年（西暦1902年）、安樹塘氏によって創業されました。かつて「八大楼」の筆頭として知られ、伝統的な山東料理を提供しています。名物料理は爆三様（豚赤身、豚ロース、豚レバーの炒め物）、醬爆鶏丁（鶏肉の醤油炒め）、葱焼海参（ナマコとネギの炒め煮）、油燜大蝦（エビの炒め物）、九転大腸（豚モツのスパイス煮）などの定番の山東料理。

東来順：東来順飯荘（APM本店）

東城区王府井大街138号北京APM5階542～547

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。1903年に北京王府井で創業し、「爆（強火で炒める）、烤（直火で焼く）、炒（炒める）、涮（しゃぶしゃぶ）」の4つの調理法で作ったハラール料理を提供しています。名物はなんといっても東来順羊肉火鍋。100年前から受け継がれており、その調理技術は国家級無形文化遺産プロジェクトに認定されています。

錦馨：錦馨豆汁

東城区天壇路87号

特色：北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。清朝末期、回族人の丁氏が作る豆汁が評判となり有名店になりました。その後、3代目の後継者・丁徳瑞氏が西花市路北側の火神廟の前に定期的に屋台を出すようになり、「豆汁児丁」と呼ばれるようになりました。1910年に蒜市口小吃（軽食）店を開業し、後に錦馨豆汁店と改名しました。

烤肉劉：烤肉劉（前門本店）

東城区金魚池中街2号院1号楼1-1

特色：北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。1900年に創業し、ハラール風焼き肉と銅鍋しゃぶしゃぶが名物です。ラム肉のローストは「豆腐よりも柔らかい」と評判で、厳選された食材を使用したしゃぶしゃぶ、サクサクとした食感の焼餅(シャオピン)、香ばしい香りの調味料、熱々の鍋という4つの特徴があります。

森隆：森隆飯荘

東城区崇文門外大街新世界百貨一期4-5階

特色：北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。江蘇省丹徒県出身の張森隆氏によって創業され、1924年に正式にオープンしました。途中、移転や閉店・休業などの紆余曲折を経て、2019年に再オープンしました。現在、響油鱔糊（タウナギの炒め物）、蟹粉獅子頭（上海蟹の身と豚肉の肉団子の煮込み）、慈姑紅焼肉（豚肉の醤油煮）など、100種類近くの伝統的な定番メニューが提供されています。

錦芳：錦芳小吃大都市両広店（1号店）

東城区珠市口東大街2号北京大都市1階18-19号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。民国15年（西暦1926年）に創業し、当初は「栄祥成」と名付けられ、主にハラール風・北京風の軽食、元宵（餡入りの白玉団子）、月餅を提供しています。主力商品は奶油炸糕（クリーム餡入りの揚げ餅）、一品焼餅（シャオピン）、蜜麻花（ねじり揚げ菓子）、面茶（キビ粉で作った汁粉）、元宵、月餅など。

萃華楼：萃華楼（新世界旗艦店）

東城区崇文門外大街3号新世界一期北側2階

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。1940年創業の同店は、爆（強火で炒めた料理）、炒（炒め物）、炸（揚げ物）、燴（とろみの付いた煮込み料理）、糟制（黄酒などに香辛料を加えて作られた糟鹵に漬け込んだ料理）など、各種山東料理が味わえる有名店です。葱焼海参（ナマコとネギの炒め煮）、糟溜三白（鶏肉、タケノコ、魚の酒粕風あんかけ）、燴烏魚蛋湯（からすみ入りスープ）、翅針銀絲羹（フカヒレとタケノコのスープ）は、今でも名物料理として愛されています。

花家怡園：花家怡園（東直門店）

東城区東直門内大街5号

特色：北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。1949年に創業し、前身は「永順飯店」でした。各地域の食習慣や風味の特徴を取り入れた、北京料理を中心とした独自の「花家料理」を提供しています。

力力：力力餐庁（前門店）

東城区鮮魚口大街78号

特色：中華老字号（中華老舗）、北京老字号（北京老舗）の称号を授与された老舗店。1954年に創業し、本格的な四川料理を提供しています。1964年秋、文学者・歴史学者・政治家の郭沫若氏によって同店の扁額が書かれ、詩が贈られました。