1．北京燕京八絶博物館

（写真提供：VCG）

北京燕京八絶博物館は石景山区模式口大街にある明時代の古刹・承恩寺に位置する。中には金漆象嵌、花糸象嵌、七宝焼き（景泰藍）、象牙彫刻、玉彫刻、堆朱、北京刺繍、宮廷絨毯などを含む8大燕京手芸と、古木彫刻、根彫刻、石彫刻など数百点（セット）の工芸品を収蔵している。同館は石景山区で初の北京市文物局と北京市民政局の正式認可・記録を受けた非国有博物館であり、北京市で初めて全国重点文物保護単位にリストされる無形文化遺産博物館として、宮殿芸術と宮殿の工芸を融合し展示している。さらに、中国で初めて100名近くの工芸美術の名匠と無形文化遺産の継承者たちが10年間もかけて作り上げた博物館でもある。同館は2021年7月に正式に一般公開を始めた。

2021年8月、北京燕京八絶博物館は中華全国帰国華僑聯合会（ACFROC）に第9陣の「中国華僑国際文化交流基地」として認定され、2021年12月、「2021年北京文化消費ブランドランキング・文化消費ランドマークトップ10」にも選ばれた。
所在地：北京市石景山区模式口大街20号（承恩寺）

2．華彬歌劇院

（写真提供：VCG）

華彬歌劇院は朝陽区建外大街永安東里8号に位置し、旧称は華彬紫金劇院である。イタリアの有名会社によって設計されたこの劇院は、1200平方メートルのヨーロッパスタイルの建築と国際的にも最高ランクの設備を有し、さらに劇場、バンケット、ボールルームの会場モードをリアルタイムで自由に変換できる独自の多機能シーンシフトシステムも備えている。ステージは交響曲、舞踏、コンサート、オペラ、演劇など、幅広い演目に対応できる。また、会議、宴会、展示会など、各種イベントにも利用できる。
2009年、アジア青年芸術家養成センターが設立され、「世界三大テノール」の一人であるドミンゴ氏が劇院および養成センターの芸術顧問に招かれた。この10何年間では、ここで100回近くの文化公演が行われ、「東洋と西洋の融合」というブランド名で、文化交流のプラットフォームを形成している。

2022年、星座文化をテーマにした話劇「願いの城」を制作し、各星座に1本ずつ、計12本上演した。この作品は、星座をテーマにした文化を話劇の形式に深く融合させる先例となった。
所在地：北京市朝陽区建外大街永安東里8号

3．瞭倉没入型デジタル芸術センター

（写真提供：VCG）

石景山区の首鋼パークにある瞭倉没入型デジタル芸術センターは、築30年の古い工場を改造した新型消費スペースである。この会場はXR技術を総合的に応用し、没入型デジタルライティング・プロジェクション展示ホール、デジタル・リアル融合型コレクション博物館、SFをテーマにした図書館など、多様な業態のデジタルSF消費スペースを計画し、構築する。現在、中国で唯一、実物コレクションとデジタル的なコレクションを融合させた博物館となっている。
デジタル芸術センターでは、ビジュアルプログラミング、3Dモデリングアニメーションなどのデジタルコンテンツ制作ツールおよびプログラム開発ツールを用いて、デジタル芸術展示コンテンツ、AR/VRデジタルコレクションコンテンツなどを制作している。今後、バーチャルリアリティ＋文化観光の融合した領域を開拓し、「瞭倉デジタルSF文化ランドマーク」を構築し、特色あるコピー可能な瞭倉モデルを形成していく予定である。
所在地：北京市石景山区石景山路68号金安橋2号楼

4．美後肆時景山市民文化センター

（写真提供：VCG）

美後肆時景山市民文化センターは北京旧市街最大の基幹公共文化施設であり、総延床面積は5411平方メートル、2020年9月に全面公開された。美術館後街40号にあることから、別名「美後肆時」と名付けられた。それは四季が移り変わり、四季が更新されても、美しさが止まらないという意味を表す。
美後肆時は読書、演劇、国学、芸術、文化クリエイティブ、グルメ、園芸などを人々の生活に融合させ、文化の内包性と包括性、インタラクティブ性、体験性を備えた公共文化サービスプラットフォームを構築する。ここでは毎年1000回以上の公益大衆文化イベントが開催され、絵画・書道、撮影、器楽、声楽、ダンスなど、さまざまな芸術訓練コースも提供され、市民のさまざまな文化的ニーズに応える。
所在地：北京東城区美術館后街40号

 
5．寺錦·回龍観シティ・パーラー

（写真提供：VCG）

寺錦·回龍観シティ・パーラーは昌平区にあり、その前身は300年以上の歴史を持つ玉光寺である。「寺錦」には市民と共に充実した時間を過ごすという意味がある。寺錦にいると、観光客は古刹の歴史と、現代の文化生活の豊かさや多様性の両方を体験することができる。
現在、寺錦では、野外コンサート、屋外ヨガ、アウトドア映画、音楽工房、天体観測などの文化・芸術体験活動が続々と行われている。
所在地：北京市昌平区龍域東一路融澤嘉園中区東南門北東側約90メートル玉光寺

 
6．台湖演芸工房

（写真提供：VCG）

台湖演芸工房は通称「魚匯PARK」である。構内における独自資源の優位性を生かし、生態と演芸を融合させ、既存の魚養殖工場を改造し、2019年に「台湖演芸工房」を設立した。構内全体は美しい生態環境、中西融合スタイルの赤レンガ建築、機敏的な魚のアートテーマが、極めて人文的な特色を持っている。
慶礼堂劇場は台湖演芸工房のメイン劇場であり、観客500人を収容可能で、主に特別公演、中・大型公演や各種祝典イベントに使用され、かつて「第1回北京ジャズフェスティバル」など多くの国際公演の開催に成功した。
慶礼堂劇場の3階には観客100人を収容できる没入型ミニシアター「茶館」があり、老舎氏の原作に登場する茶館のシーンを復元したものである。現在は北京市曲劇団の没入型曲劇の公演拠点であると同時に、北京市曲芸団の特別公演「京味児曲芸」の公演拠点でもある。年間約350回の公演が行われている。
所在地：北京市通州区台湖鎮胡家垡村委員会南700メートル

7．瓦美術館

（写真提供：VCG）

　瓦美術館は懐柔区渤海鎮北溝村に位置し、慕田峪長城を背に、四方は山に囲まれ、風景はとても美しい。瓦美術館本館の釉薬瓦の外壁は昼から夜にかけて異なる光と影をあらわし、北京の文化芸術の人気スポットになっている。
　瓦美術館の誕生は北溝村の文化を継続的に派生・普及させるための新しい試みであり、農村と都市の関係を探るものでもある。芸術作品で地域のヒューマ二スティックモードを増幅させ、田舎そのものの意味をさらに描き出していく。
所在地：北京市懐柔区渤海鎮北溝村130号

 
8．壹美美術館

（写真提供：VCG）

海淀区北清路の中関村壹号サイエンスパークにある壹美美術館は、2019年に北京実創科技園開発建設股份有限公司が設立した公益性社会サービス施設である。美術館は展示、コレクション、理論研究、芸術出版、派生製品開発、公共芸術教育などの部門を集約し、専門的かつ体系的な美術館体系を形成し続けている。美術館の位置づけと目標は技術と芸術の革新的な融合ということで、技術の観点から、中国現代芸術の成果を継続的かつ全面的に展示・整理し、現代芸術の研究と発展を促進している。設立以来、美術館はすでに15回の展覧会と100回以上の公益性公共芸術イベントを開催しており、海淀北部地域により広く、より豊かな文化芸術空間を提供している。
所在地：北京市海淀区北清路81号院3区2号楼

9．正乙祠戲楼

（写真提供：VCG）

正乙祠戲楼は明代では古刹であった。すでに300年以上の歴史があり、中国史上初の屋内劇場として、「中国劇楼の生きた化石」とも呼ばれ、独自の文化的地位を確立している。
正乙祠戲楼全体が木造建築で、中国にある最も古い純木造の劇場建築である。正乙祠戲楼は戲曲芸術の誕生と発展、繁栄の証であり、かつて多くの戲曲界の巨匠がここで公演を行った。戲楼が数百年前の「文芸スタイル」を現在に伝えている。戲曲を楽しむほか、廊下を歩くと、彫刻が施された紅木の手すりが明るく照らされ、戲曲以外でも、その美しさを堪能することができる。
所在地：北京市西城区前門西河沿い220号

10．中国現代文学館

（写真提供：VCG）

中国現代文学館は中国初の、世界最大の文学博物館で、延床面積は3万平方メートルを超える。ここは主に中国現代文学（1919年五四運動から1949年まで生まれた作家の作品）・当代文学（1949年から1979年まで生まれた作家の作品）の発展史と重要な作家や文学派の文学成果を展示し、中国現代文学・当代文学作家の著作、評論、文物などを収集、保存、整理、研究する。文学展示館、文学図書館、文学資料館が一体となった中国現代文学・当代文学の資料センターであり、中国現代文学・当代文学の宝庫、研究拠点でもある。中国現代文学館は文豪・巴金氏が創設を発起したもので、著名な作家の原稿や書簡など80万点余りを収蔵している。

所在地：北京市朝陽区文学館路45号

11．中国園林博物館

（写真提供：VCG）

中国園林博物館は中国初の園林をテーマにした国家級博物館で、「中国園林-私たちの理想の家」をコンセプトに設立され、園林の特色ある文物の収集、園林の歴史的価値の研究、園林芸術の魅力の展示、中国の優れた伝統文化の普及を行う公益性文化施設である。中国園林の長い歴史、きらめく文化、多様な機能および輝かしい成果を紹介する重要な窓口でもあり、「生きた」博物館として知られている。

中国園林博物館は主に展示ホール、室内展示庭園と屋外展示エリアから構成される。そのうち、展示ホールには中国古代園林ホールと中国近現代園林ホールの2つの基本陳列と、世界名園博覧ホール、中国園林文化ホール、中国園芸技術ホール、インタラクティブ園林体験ホールという4つの特別展示が含まれる。室内展示庭園には暢園、余蔭山房、片石山房という3つの園林景観がある。室外展示エリアは地形の特徴に合わせて、塔影別苑、染霞山房、半畝軒榭という3つの北部園林で構成されている。
所在地：北京市豊台区射撃場路15号