北京、訪中外国人向けの2種類の新たな決済端末をリリース

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2025-01-10

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写真提供:VCG

訪中外国人の支払いの利便性を高めるため、北京は再び全国初の2種類の中国国内決済機能と通信機能を兼ね備えた便利な新製品をリリースした。この新たに研究開発された「暢遊通」デバイスと「冪方卡」カードは1月8日に北京首都空港第3ターミナル「Beijing Service」空港サービススポットで発売された。

ディスプレイ、カメラ、カードスロットを備えたこの小型デバイスはモバイルバッテリーほどの大きさだが、SIMカードの差し込みと銀行カードのサービスを利用することができ、Wi-Fi、コード決済、音声翻訳などさまざまな機能を備えている。この携帯型デバイスの「暢遊通」は中国銀聯、北京銀行、北京聯通が共同開発したものだ。

北京首都空港第3ターミナル国際線到着口から100メートルもしないところにある空港サービススポットの決済サービスカウンターでは、ワンストップで「暢遊通」のレンタル・返還手続きを行うことができる。外国人観光客はパスポートを提示するとわずか5分で短期間通信プランの申し込み、「暢遊通」デバイスのレンタル、北京銀行暢遊通アカウントの開設・チャージなどができる。

このデバイスの決済方法は、銀聯カードと紐づけて作成した二次元コードをスキャンする方法と、二次元コードを提示してスキャンしてもらう方法の2つの決済方法があり、訪日外国人は中国のショッピングモールでの買い物や、レストランでの食事、町の土産店での買い物の際に一度スキャンするだけで決済が完了し、非常に便利で効率的である。

NFC非接触決済は、外国人が使い慣れた主な決済方法の一つである。これを踏まえて、中国銀行、チャイナユニコム(中国聯通)、北京一卡通は共同で「冪方卡」カードを発売した。このカードはSIMカードを媒体とし、ユーザーは申し込み後カードを差し込むと、通話、インターネット接続、デジタル人民元決済及び北京の都市公共交通機関の利用などさまざまな機能を利用することができるほか、スマートフォンがネットワークに接続できない場合や、電源が切れた状態であっても「ワンタッチ」で決済することができる。

現在、「暢遊通」アカウントの累計チャージ上限額は10000元、1回の支払い上限額は1000元で、「冪方卡」の単一ウォレットのチャージ上限額は5000元、1回の支払い上限額は500元となっており、どちらも支払いのみ可能で、送金や現金の引き出しはできない。

(情報提供:北京日報)

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