この夏、北京市内の複数の文化施設・博物館が、さまざまなテーマの展覧会を主要な交通ターミナルに移設して開催している。いずれも無料で観覧でき、交通機関の待ち時間が没入感のある文化体験の時間へと変わる。

北京西駅
展覧会名:
「金中都―北京の都の源流」テーマ展
会場:北京西駅地下2階 地下鉄東側連絡通路
会期:2026年7月30日から2027年1月29日まで
同展では、写真やパネル解説、実物資料を通じて、金中都の壮大な都市構造や当時の社会の様相を再現する。展示品の「銅坐龍」は、金中都大安殿遺跡から出土したもので、金代皇室の御用品であったと考えられている。北京西駅の建設時には、金中都蓮花池遺跡を保護するため、駅の位置を東へ約100メートル移した。これにより、現代の交通ターミナルと1000年の歴史を持つ遺跡が向き合う、独特の景観が生まれた。

北京北駅
展覧会名:「京張を振り返り、飛躍を見届ける―京張鉄道の物語」テーマ展
会場:北京北駅地区B1階地下通路
会期:2026年7月17日から2028年6月20日まで「京張鉄道」の銘文が入ったレールの複製品や、「人」の字形に分岐する鉄道路線のジオラマ、スマート高速列車の模型などを展示し、京張鉄道の100年にわたる発展の歩みを紹介している。

北京駅
展覧会名:「有から無へ―中国鉄道乗車券の変遷」テーマ展
会場:第8待合室・カルチャーステーション
会期:2026年夏季輸送期間中、常設展示
数多くの古い乗車券の実物や貴重な写真・パネル解説・史料を通じて、中国鉄道の100年にわたる大きな発展と変化をたどる。

清河駅
展覧会名:清河旧駅舎(外周部)一般公開
会場:清河高速鉄道駅南東側
会期:長期開放
120年の歴史を持つ清河駅旧駅舎は、外周部を無料で見学でき、内部は現在のところ公開されていない。この西洋風の歴史的建築物は、京張鉄道の建築文化を今に伝える貴重な現存建築である。

北京朝陽駅
展覧会名:「時代と共に歩む」テーマ展、内モンゴル興安盟風景展、中医薬展、「四季の旅・読書リスト」電子書籍リスト展など
会場:朝陽駅交通ターミナル乗換ホール
会期:2026年夏季輸送期間中
ターミナルホールでは、複数のテーマ展が順次展開される。旅客サービスエリアには24時間利用可能な読書スペースが設けられ、ゴミの分別をテーマにした体験型インスタレーションも設置されている。「ワンストップ」文化観光サービスカウンターは毎日7:00から23:00まで営業し、文化観光資源の案内や乗換案内、緊急時の対応などのサービスを提供するほか、都市地図、携帯電話の充電、簡易な救急医療、多言語による緊急翻訳なども利用できる。

北京通州駅
展覧会名:「あの年、通州へ―1000年を越える都市散策」考古学文化財特別展
会場:北京通州駅B1階
会期:2026年夏季輸送期間中、常設展示
展示空間全体は、中国古代建築の梁架構をモチーフにデザインされ、古典庭園の借景窓の要素も取り入れている。展示品は生活用品が中心で、陶器や石製品などを主な素材とする。大運河文化や路県故城遺跡の発掘調査など、通州の歴史を伝える展示となっている。

大興空港
展覧会名:「北京中軸線―輝く文化の系譜、壮麗なる中軸」テーマ展
会場:ターミナルビル出発フロア5階・フローティングアイランド
会期:2026年夏期輸送期間中、常設展示
同展は3つのセクションで構成され、中軸線の歴史と文化の系譜をデジタル技術によって紹介している。また、ターミナルビルの出発・到着客が行き交う混流エリアにある音楽ガーデンでは、8月の毎週金曜14時から、異なるテーマの文化・芸術公演が上演される。
情報提供:北京市重点駅地区管理委員会