涼やかな秋風が吹く北京は、まもなく落葉の舞う季節を迎える。枯れ枝や落ち葉をいかに効果的に利用するのか?公園には独自の工夫を凝らしている。

北京市公園管理センターによると、各市立公園は土壌改良、粉砕後の緑化利用、環境整備などのリサイクル手法を通じて、枯れ枝や落ち葉を資源として活用し、緑の廃棄物の再利用を実現している。

収集した枯れ枝や落ち葉の処理方法の一つは、高温発酵による有機基質土への転換である。造園廃棄物には有機物や植物の成長に必要な窒素、リン、カリウムなどの栄養分が豊富に含まれており、土壌成分の改善に活用できる。現在、ほとんどの市立公園ではこの方法で緑化廃棄物を処理している。もう一つの方法は、粉砕後、環境に優しい色素を添加し、生分解性の有機マルチ材として公園に敷き戻し、景観向上を図ることである。

また、「最小限の介入により、廃棄物を景観に転換する」という直接利用の方法もある。中山公園では、伐採されたポプラの幹や枝をベンチや飛び石に生まれ変わり、さらに野趣あふれる「昆虫ホテル」に組み立て、各種昆虫に安全な生息場所を提供している。
近年、北京市公園管理センターはグリーン・低炭素循環型生産・消費システムを構築し、「緑の廃棄物」を段階的に資源に転換するとともに、公園緑地土壌の生態機能を向上させている。公園内の緑化ゴミ選別・輸送効率が向上し、利用率は前年同期比で20%上昇している。
情報提供:北京発布