統計によると、今年上半期に240時間トランジットビザ免除政策を利用して中国を訪れた観光客の主な出身国は、ロシア、アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコなどで、訪問数が最も多い都市は北京であった。
首都空港は、北京のインバウンド客へのサービス向上を図り、「中国への入国観光の第一選択地」となることを目指し、このほどインバウンドサービスを全面的にアップグレードした。出入国手続きの簡素化においては、北京辺境(出入国)検査総ステーションと連携し、「臨時入国許可」申請専用コーナーを設置し、ワンストップ発給サービスを提供している。さらに税関当局との協力により、検疫検査プロセスのレイアウトを最適化し、旅客の待ち時間を効果的に短縮した。

(写真提供:「文旅北京」WeChat 公式アカウント)
今年初め、首都空港は第3ターミナル国際線到着ロビーB出口付近に「北京サービス」空港サービスカウンターを設置し、海外発行カードによる現金引き出し、外貨両替、SIMカード購入、旅行予約などのワンストップサービスを提供している。また、同じくB出口付近にある「北京シティツアー」サービスカウンターも、多くのインバウンド客から好評を得ている。最近では、首都空港はオンライン旅行会社携程(Trip.com)と連携し、短期滞在者やトランジットビザ免除対象者向けにカスタマイズされた旅行プランと、航空券・ホテル・観光地入場券などの特典クーポンを組み合わせた新サービスを導入した。
首都空港では、多言語案内表示の設置、国際線電子航空券の普及推進、英語版公式ミニプログラム及びアプリのリリースなどを通じて、旅客のスムーズな移動を後押ししている。ターミナル内に設置された7カ所の手荷物受付総合カウンターでは、240時間トランジットビザ免除対象の旅客向けに、パスポートの提示で1個の手荷物を最長3日間無料で預けられるサービスを提供している。
首都空港は中国国際航空と連携し、乗り継ぎ客向けに「ワンストップ乗継・手荷物直送」サービスを開始した。条件を満たす乗継客にはラウンジの利用や無料宿泊施設などの特典サービスを提供している。この先、同空港は中国国際航空やマカオ航空と共同で、初の異なる航空会社が運航する国際線・地域線ワンストップ乗継サービスを導入する予定だ。
現在、首都空港全店では、VISAカード、マスターカード、アメリカン・エキスプレスなどのクレジットカードに加え、現金、アリペイ(Alipay)、WeChat Pay、デジタル人民元など多様な決済手段が利用可能だ。ターミナル内には6カ所の外貨両替所、2つの銀行支店、11台のATMが設置されている。さらに空港には最近、50以上の免税店が新設され、コンビニエンスストアや北京名産品店などターミナル内の多数の店舗が出国時税金還付の対象となっている。
そのほか、同空港では新たに「北京ギフト」専門店をオープンし、旅客が精巧に作られたお土産を購入できる。また、ラウンジエリアもリニューアルされ、空港公式ミニプログラムや電話による事前予約が可能となっており、旅客は状況に合わせて自由に休憩スペースを利用できるようになった。
(情報提供:文旅北京 北京外事港澳)