中国人民大学はこのほど、中国296の地級市以上の都市に対して持続可能な発展傾向について系統的な評価報告書となる『中国都市「ダブルカーボン-社会-ガバナンス」指数報告書』を発表した。北京市は中国全土で首位を獲得した。

撮影:新華社記者 陳曄華
この指数は、CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラルを指す「ダブルカーボン」や「社会」、「ガバナンス」という3つの角度からの協調的な評価システムを革新的に構築したもので、「ダブルカーボン」指標とは、炭素削減、汚染削減、緑化推進、成長、安全の協調的推進を強調したものである。「社会」指標とは、都市の公共サービスのアクセス可能性と質、社会保障のカバー率レベル、社会安全と公平性、コミュニティの結束力などを評価し、公平かつ持続可能な民生の福祉を強調したものである。「ガバナンス」指標は、政府の効率、法的環境、政策の安定性、公衆の参加度などに注目したものである。
北京、深圳、上海、広州、杭州、南京、済南、成都などの都市がランキングで上位を占めたが、北京市は炭素削減の道筋の模索、公共サービスの高質化、社会ガバナンスの精緻化などにおける総合的な優位性によって首位となった。北京は非首都機能の分散、高エネルギー消費企業の撤退を進めると同時に、新エネルギー、省エネルギー・環境保護などのグリーン産業を配置し、炭素排出削減を推進している。医療分野でも優位性を持っており、全国トップクラスの三甲病院(中国最高クラスの病院)、高度な医療人材、先端的な診療技術が集積している。包括的かつ精緻な基層ガバナンスメカニズムを構築し、市民の要望受理から解決までの全プロセスのクローズドループ管理で実現し、リスク予防・コントロールと緊急時対応において強い能力を発揮している。
情報提供:北京日報