北京外貨管理部はこのほど、『多国籍企業の人民元・外貨クロスボーダー資金集中運用管理規定（試行）』を発表し、実施した。

北京でいち早く試行されたこの政策は、中国人民銀行と国家外貨管理局による北京の高いレベルの対外開放を支援する重要な措置であり、北京地区での貿易・投資・融資の利便化を促進し、ビジネス環境を最適化し、首都の質の高い経済発展を支援する上で積極的な意義を有する。

試行政策は現在のクロスボーダー双方向人民元プーリングと外貨プーリングの優位性を活かした次のような内容となっている。第一に、多国籍企業のクロスボーダー資金の集中運用についての現行政策要求を最適化・統合し、より多くの企業に利益をもたらす。第二に、企業のクロスボーダー資金運用の自由度を高め、多国籍企業がマクロプルーデンスの観点に基づき、外債と域外貸付の比率を自ら決定できるようにする。第三に、多国籍企業が人民元建てクロスボーダー資金集中運用業務を行うことを支援する。第四に、届出のプロセスおよび資金使用に関する書類の審査を簡素化する。

試行政策は多国籍企業が国際市場と国内市場の2つの資源を十分に活用し、資金管理の効率を向上させ、為替リスクと金融コストを削減し、越境貿易や投資・融資の利便化レベルをさらに向上させることに役立ち、実体経済の質の高い発展のためにより一層寄与する。

（情報提供：中国証券網）