日语.jpg

先日、中国発展研究基金会とプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は共同で「チャンスに満ちた都市2024」報告書を発表し、北京、上海、深セン、広州が引き続き中国の都市発展をリードしていることを明らかにした。北京は総合得点で中国の都市の中でトップとなり、知的資本、都市の強靭性、経済影響力の3つの指標で第1位となった。

「知的資本」指標

科学技術力、人材、文化レベルなどのイノベーション要素は、都市が自主的イノベーション能力を向上させ、革新型都市をつくるための主な原動力となっている。知的資本の総合ランキングでは、北京、広州、上海が上位3都市を占めている。北京に代表される都市は、長期間の蓄積を経て、豊富な教育資源と卓越した科学研究インフラを有しており、科学と教育に強い都市としての先駆者優位性を発展・変革過程において体現していると同時に、地域の重要都市として、周辺の他都市への高度な波及・けん引的役割を担っており、地域イノベーションシステム構築の重要な支えとなっている。

「技術・革新」指標

都市の産業構造の最適化とアップグレード、そして高度成長から質の高い成長への転換は、技術と革新の後押しなしには達成できない。「技術・革新」指標は、都市の技術・革新の発展度合いとデジタル分野の発展レベルに焦点を当てており、同指標において、深セン、北京、上海が上位3都市にランクインしている。北京は「ハイテク企業」と「デジタル都市」の2つのセクターで1位を獲得した。

「地域重要都市」指標

地域の中心都市が主導する都市群や都市圏は、地域の協調的発展の統一的計画や都市システムの改善のための強力な支えとなっている。「地域重要都市」指標には、「星付きホテル」「航空機発着便」「総旅客輸送量」「総貨物輸送量」「MICE経済」の5つのセクターが含まれている。北京は「星付きホテル」「MICE経済」の2つのセクターで1位を獲得した。

「都市の強靭性」指標

都市は、あらゆるリスクに耐えられるよう適切に整備される必要があり、都市住民の各種の基本的な保障ニーズを十分に支える必要がある。「都市の強靭性」指標は、「医療資源」「衛生健康」「養老保険」「公共安全」「社会保障」の5つのセクターで構成されている。この指標は、都市の運営管理システムの高度さと、政府資源の投入レベルを評価するものである。北京は同指標で第1位となり、「医療資源」のセクターで第1位であった。

「文化・生活」指標

文化観光産業は、そのカバー範囲の広さ、牽引力の強さ、開放性の高さによって、良い暮らしを求める人々のニーズに応える重要な産業である。北京は「博物館」と「公共蔵書」の2つのセクターで一位を獲得した。

「経済影響力」指標

同指標では、「有名企業」「外資による投資」「金融機関の預金・融資」「地域総生産」「一人当たりGDP」のセクターを通じて、都市の主要経済指標の状況を見ている。同指標において、北京、上海、香港が上位3都市に入り、そのうち、北京は「有名企業」と「金融機関の預金・融資」の2つのセクターで1位となった。

(情報提供:北京日報)